授乳しようとしたら泣いて嫌がるのはなぜ?授乳拒否の原因

授乳拒否

世界共通の問題である赤ちゃんの授乳拒否。

その原因は、「母乳が出ていないから」でも、「母乳がおいしくないから」でもありません。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第7章 乳房の管理と母乳育児におけるさまざまな障害

7.13 授乳拒否

<徴候>

赤ちゃんが授乳を拒否し、背中を弓ぞりにして泣いたり、乳房に近づけると顔をそむけたりします。

お母さんは赤ちゃんに拒絶されたように感じ、落胆し、非常に悩むかもしれません。

 

 

<原因>

これには以下のような肉体的な問題が考えられます。

  • 病気…感染症や、例えば鵞口瘡による口の痛みなど。
  • 痛み…例えば、分娩時に赤ちゃんが傷を負った場合や、胃食道逆流によるもの
  • 鎮静…お母さんが分娩時に鎮痛剤を投与されたことで、赤ちゃんも鎮静された場合

 

 

赤ちゃんは以下のような原因で、授乳が難しくなったり不満を感じたりすることもあります。

  • 哺乳瓶やおしゃぶりを使用している場合
  • 乳房に上手に吸着することが難しい場合
  • ポジショニングの介助者によって頭が押さえられている場合
  • 吸着させようとするときに、お母さんが乳房をゆする場合

 

赤ちゃんは以下のような環境の変化によって、混乱することもあります。

  • お母さんの仕事復帰や、引越しなどによって日常が変化した場合
  • 介助者がいつもと違う、もしくはそばにいる介助者が多すぎる場合
  • お母さんのにおいが変わった場合(例えば石鹸や香水を変えたときなど)

 

授乳拒否されるとまるで赤ちゃんから拒否されているかのように感じますが、決してお母さんを拒否しているのではなく、赤ちゃんは何か別に理由があって混乱しているだけなのです。

「母乳が出ていないから」「お母さんが母乳によくないものを食べたから」でもありません。


<授乳が難しくなる、よくある理由>

●乳頭混乱の可能性

哺乳瓶やおしゃぶりは、直母の飲み方とメカニズムが違います。

だから、哺乳瓶などに慣れてしまうと、

「乳頭混乱=人工乳首に慣れてしまって直母ができなくなる」危険性があります。

 

●うまくおっぱいに吸着できていない可能性

「授乳とは、おっぱいをくわえさせればOK」では、ありません。

うまくおっぱいをくわえられない・乳首が痛い・哺乳量が増えないなど、授乳の悩みはポジショニングの情報が役に立ちます。

お母さんの乳首が固かったり、陥没・扁平・巨大・長大乳頭だったりする場合や、赤ちゃんが舌小帯短縮症などの場合にも難しくなりやすいです。

※陥没・扁平・巨大・長大乳頭の見分け方対処法

舌小帯短縮症

 

●新生児によくある、母乳を飲まない原因
泣くたび授乳をしているとよく泣く子になる?

 

授乳拒否の原因は様々

そもそも、おっぱいが欲しいのかどうか分からない・赤ちゃんが何を訴えているのか分からない、ということもあるかもしれません。

自分の赤ちゃんとはいえ、自分以外の人物の思考は読み取れないものなので、泣く理由が分からないことがあっても、ごくごく自然なことです。赤ちゃんが泣くのは本人の都合なので、親は「私が悪いの?」などと自分に引き寄せずに、赤ちゃんの問題として切り離しつつ、冷静に対処すれば十分かもしれませんね。

意味不明泣きには、スキンシップも有効なことが分かっています→※哺乳ストライキを起こしたらどうすればいい?授乳拒否の対処法

2017/2/19更新

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