こんなサインから母乳不足とは判断しないでください

巷には、いろいろな「母乳不足の見分け方」や「母乳が出ていない目安」があふれています。

それに当てはまっていたら…不安になってしまいますよね。

 

でも大丈夫です。

WHOのガイドラインには、こんなサインは当てにならないとはっきり書いてあります。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第7章 乳房の管理と母乳育児におけるさまざまな障害

7.10 母乳の不足と不足感

 

お母さんが母乳不足だと考えてしまう徴候には、以下のようなことがあります。

  • 赤ちゃんがたくさん泣くので、お腹がいっぱいになっていないように思えるとき
  • 赤ちゃんがしょっちゅうおっぱいを欲しがり、また授乳時間も毎回長いとき
  • 乳房が張らないとき
  • 搾乳しても出てこないとき

 

これらの徴候は、他の理由によっても起こりうるので、赤ちゃんの哺乳量が少ないことを絶対的に示しているわけではありません。

 

お母さんが母乳量について悩む場合は、

  1. 赤ちゃんが十分な量を哺乳できているかどうかを判断する必要があります。
  2. 赤ちゃんの哺乳量が少なければ、それは授乳の技術のせいなのか、母乳の生産量が低いせいなのかを見抜く必要があります。
  3. 赤ちゃんの哺乳量が適切なら、お母さんを悩ませているサインの理由を判断する必要があります。

 

どれもあるある!という感じですよね。

でも、これらは母乳不足のサインにはならないのです。

 

<よくある迷信的アドバイス>

×赤ちゃんはおっぱいとねんねの繰り返し。いつも機嫌が悪く、飲んでもすぐぐずるのは足りないから。

→眠いけどうまく眠れない「寝ぐずり」の可能性があります。理由が分からない場合は、意味不明泣きの対処法も効果が期待できます。

緑のウンチ、大量の吐乳などがよくある場合、母乳の飲み過ぎで、ぐずっている可能性もあります。

 

×授乳間隔が3時間より短い場合・長く吸い続ける場合は母乳不足

→母乳育児は十人十色。よその親子のやり方や「平均値」は目安にしなくて大丈夫です。

「母乳育児が軌道に乗る授乳方法」のやり方・疑問・悩み|まとめ

 

×夜間何度も起きるのは母乳が足りないから。寝る前にミルクを足すとよく寝ます。

→夜起きるかどうかは赤ちゃんによって違うもので、時期によっても変化します。ミルクかどうか、母乳をどれだけ飲んだかは、あまり関係ないようです。

自分たち親子の授乳パターンに自信を持つためには、母乳の生理学の知識も役に立ちます。

 

×おっぱいが張らない人や、張りにくい時間帯はミルクの力を借りましょう

→逆に、普段からおっぱいが張っている場合はトラブルのサインです。

差し乳や溜り乳という概念も、迷信です。自分の母乳の出方に不安になったら、射乳反射をチェックしてみてください。

 

×搾乳量が一回で〇mlしか取れないなら、母乳不足だからミルクを足しましょう。

搾乳量も、毎回変化するのが自然なことです。

(例えば、搾乳量が40mlならミルクを160ml足す、などは母乳育児が軌道に乗りにくいやり方)

→科学的知識をもとに、楽に効率よく搾乳するためのコツや裏技は、搾乳から見ることができます。

 

多くのお母さんが経験する母乳不足感

一般的に、赤ちゃんの様子で困ったことがあると、何かとおっぱいのせいにされがちです。

そのため、たとえ必要以上に母乳が作られていたとしても、「母乳が出ていない」と感じることも珍しくありません。

母乳育児を軌道に乗せるために必要なのは、運や根性ではなく、知識とスキルです。

張らないおっぱい・少ない搾乳や直母量に不安を感じたら、母乳不足感の知識が、迷信を撃退する助けになります。

 

2017/2/20更新

関連記事

理系育児オススメ記事

ページ上部へ戻る