授乳に困難があった場合、その後どうしていますか?|6カ月未満

地域の保健所などで働く医療スタッフ、あるいはその他の母乳相談で授乳の相談を受けた場合、その後どのように経過観察するべきかについてのガイドラインです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第5章 乳幼児の栄養法の継続的支援
5.6 フォローアップ
栄養法に問題があってもなくても、全ての子どもたちのフォローアップとケアを継続することは重要なことです。
継続することで、良いやり方をサポートし、困難が生じた時はそれを回避したり管理したりすることができるからです。
フォローアップは近くの保健所や自宅への往診で行うといいでしょう。
<月齢6カ月までの赤ちゃんの栄養法の問題のフォローアップ>
- 新生児に授乳の問題があった場合
→1-2日後に再評価をする - 1カ月以降の赤ちゃんに授乳の問題があった場合
→赤ちゃんの状態の深刻さとお母さんの都合に応じて、2-5日後に再評価をする
<再評価とは>
- その後の経過を知るための、通常の問診
- 前回話し合って決めたやり方を、お母さんが試してどうだったかについての問診
- 子どもの体重を量って成長を評価すること
- 授乳の様子の評価
- 乳房の診察
- 子どもの健康の評価
- お母さんが搾乳を続けている場合は、搾乳を効果的に管理できているか・搾乳の技術は十分かをチェックしましょう。
<継続的な管理について>
- 再評価の際に、赤ちゃんの体重が増えていない場合や問題が持続している場合
さらなるサポートをし、2-5日後に再びフォローアップを受けるか、受診するかを提案しましょう。
すでに2回連続で訪問をしていた場合、または1カ月の範囲で子どもの体重が増えていない場合は、受診する必要があります。 - 赤ちゃんの体重が増えて授乳の問題も解決していた場合
その後も問題が生じなかったかを確認するために、追加のフォローアップを2-4週間後に行いましょう。
授乳の問題があった場合、一度相談しておしまいではなく、医療スタッフは、必ず、その後問題は解消できたのか、良いやり方が継続できているかをチェックする必要があるんですね。
母乳育児の科学的知識についてまとめられたWHOのガイドラインはこちら
2017/4/11更新
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