授乳や離乳食に問題があった場合、その後どうしていますか?|6-23カ月

地域の医療スタッフ、あるいはその他の母乳相談などで授乳や離乳食の相談を受けた場合、その後、どのように経過観察するべきかについてのガイドラインです。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

5章 乳幼児の栄養法の継続的支援

5.6 フォローアップ

栄養法に問題があってもなくても、全ての子どもたちのフォローアップとケアを継続することは重要なことです。

継続することで、良いやり方をサポートし、困難が生じた時はそれを回避したり管理したりすることができるからです。

フォローアップは近くの保健所や自宅への往診で行うといいでしょう。

 

<月齢6-23カ月の子ども>

月齢6カ月以降の乳幼児に栄養法の問題があった場合、5-7日後にフォローアップしましょう。

 

<この場合に行う再評価とは>

  • 母乳育児と補完食両方の経過についての通常の問診
  • 前回話し合って決めたやり方を、お母さんが試してどうだったかについての問診
  • 子どもの体重を量って成長を経過観察すること
  • 子どもの体調についての通常の評価

 

<継続的な管理について>

  • 前回の問診後も赤ちゃんの体重が増えていない場合や栄養法の問題が持続している場合は、新しいやり方を提案して再び1-2週間後にフォローアップをしましょう。

  • まだ往診によるフォローアップを行っていない場合は、可能なら行いましょう。
  • 2カ月経っても体重が増えていない場合は、受診を視野に入れましょう。

  • 乳幼児の体重が増えて栄養法の問題も解決していた場合は、その後は問題のない子どもたちと同じ頻度でフォローアップを続けましょう。
  • 体重を落としすぎるのは望ましくないので、過体重の子どもも急に体重低下しないようにしましょう。
    過体重の子どもは、体重を落とそうとするのではなく、身長が伸びていく間も体重をキープすることで修正するべきです。
    すなわち、「自分の体重で成長する」べきです。

 

6カ月未満の赤ちゃんの場合はこちら

授乳に問題があった場合、その後どうしていますか?|6カ月未満

 

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コメント

    • はる
    • 2017年 10月 31日

    はじめまして。
    現在9ヶ月の娘を育てていますが、whoの成長曲線をみると過体重のリスクが心配になりました。
    過体重だった場合、身長はそのままで体重をキープするとありますが具体的にはどのような方法があるのでしょうか?
    娘は親の補助は拒否で自分で食べたがるので、全部手づかみです。ゆでた野菜、炒めたり焼いたりした肉、魚、小さいおにぎりやうどんなど与えていますが、どれも二口、三口食べて終わりです。一回の食事で125mlには届きません。食事回数は一日3〜4回です。授乳は欲しがるだけ、食前食後や寝かしつけ、夜間もあげています。
    食事量を減らしたほうがいいのか、食事内容をどのように見直したらよいのか、授乳の仕方も見直したほうがいいのか悩んでいます。

    • はじめまして。お子さんが過体重のリスクがあるのではないかと思っていらっしゃるんですね。月齢ではなく、身長-体重曲線で、過体重の傾向があったということでしょうか。

      いただいたコメントから推測できることを書いてみます。
      食事に問題がありそうには思えないので、母乳過多のサインがないかチェックしてみられてもいいかもしれません。
      ちなみに、ここに書いてあるのは、「身長をキープして体重を減らす」のではなく、「体重をキープして身長を伸ばす」という意味です。

      最近急に増えたのであれば、生活習慣の変化を探ると、理由が分かるかもしれません。
      もともと成長曲線の上の方を推移していて、お菓子の食べ過ぎや母乳過多もなければ、単なる成長の傾向で心配はいらないかもしれません。

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