よく泣く赤ちゃんの原因①身体的な理由編

泣いている赤ちゃんを見て、

「おっぱい欲しいんじゃない?」とか、

「さっき飲んだばっかりなのにまた泣くなんて、母乳が足りていないんじゃない?」というセリフは、

母乳育児をしているお母さんにとっては耳タコですよね。

 

そんな迷信的アドバイスの嵐は、WHOのガイドラインを盾にして切り抜けましょう。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

7章 乳房の管理と母乳育児におけるさまざまな障害

7.11 よく泣く赤ちゃん

<徴候>

赤ちゃんが過剰に泣いて、なだめることも難しい状態になります。

泣き方のパターンが、原因を考えるヒントになります。

 

●痛みや病気が原因のとき●

赤ちゃんが、以前より多く、突然泣きだすようになった場合

 

~対処法~

痛みや病気など、特別な原因がある場合はそれを特定し、治療するべきです。

 

 

●お母さんが食べたものに敏感に反応している場合●

どんな食べ物でも起こりえますが、牛乳・大豆・卵・ピーナッツが原因のことが多いです。

コーヒー・お茶・コーラのカフェインやタバコに含まれる物質も、赤ちゃんを混乱させます。

 

~対処法~

お母さんが原因となるものを避けるようになれば、赤ちゃんが泣くことも減るでしょう。

お母さんは牛乳やコーヒーなど原因と考えられるものを一週間やめるなど、食事を変えることで改善するか試してもいいでしょう。

 

 

●胃食道逆流●

授乳後、赤ちゃんが横になっている時に起こることが多いです。

赤ちゃんが泣いて、よくあるような少し吐き戻す時よりも、大量に母乳を吐きます。

赤ちゃんは食道と胃の間の開口部が弱いので、食道に逆流しやすく、それが痛みの原因となりえます。

 

~対処法~

赤ちゃんを直立の体勢で抱っこすると、母乳が逆流しにくいです。

薬物療法も考えられます。

 

当たり前のことですが、「お腹が空いた」以外で赤ちゃんが泣くこともたくさんあるんですね。

おっぱいをあげても泣き止まない場合は、こんなことも考えてみるといいかもしれません。

 

赤ちゃんはなぜ泣くの?

赤ちゃんが泣くのは、あくまで本人の都合です。「私のせい?」と自分に引き寄せるのではなく、赤ちゃんの課題として切り離すことが、冷静に対処するために重要かもしれません。目指すべきゴールは泣き止ませることではなく、「おっぱいほしいの?違うの?何かな?」などとリアクションを返しながらコミュニケーションをとることそのものが大切で、その結果泣き止むかどうかは赤ちゃんのみぞ知る、です。赤ちゃんが泣く理由は様々ですが、効果的な対処方法がある場合もあります。赤ちゃんの泣きの中に、ヒントが見つかるかもしれません。

2017/2/22更新

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