離乳食を食べさせるためにして良いことと悪いこと
離乳食を食べてくれないからと、泣いている赤ちゃんの口にご飯を放り込んだりしていませんか?
WHOは、子どもの気持ちや食欲に応じて食事をとらせることを、指導原則に取り入れています。
その4つのポイントがまとめられています。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第3章 補完食
3.1補完食の指導原則
囲み記事No.2 応答性栄養法
- 月齢の低い赤ちゃんには大人が直接赤ちゃんの口までご飯を運んであげ、少し大きくなって自分で食べたがるようになったら、補助をしてあげましょう。
ゆっくり、気長に食事をさせ、子どもたちに食べるよう促しましょう。ただし、無理やり食べさせようとしてはいけません。
- 子どもが多くの食材を拒否する場合
食材の組み合わせ・味付け・固さを変えてみましょう。
また、食べさせるための励まし方を変えましょう。 - 子どもが食事への興味を失いやすい場合
食事をしているときに気が散るものは極力取り除きましょう。 - 食事は、学びと愛情の時間だということを心に留めましょう。
つまり、食事中もアイコンタクトを取りながら、子どもたちに話しかけましょう。
「無理やり食べさせようとしてはいけません」…日本では、これが補完食の最も重要なキーワードではないでしょうか。
大人でも毎回食事にストレスを感じていると、食欲はなくなってしまいますよね。
まだ赤ちゃんなので、上手に歩けないのと同じように、食べムラや偏食などを含めて、上手に食べられなくても当然なんですよね。
私たち大人の役目は、大人と同じように上手に・自立して食事をさせようとすることではなく、子どもたちそれぞれの能力をサポート(食事補助)し、赤ちゃんができるだけ食べやすいように工夫(食材・調理法・道具)してみることです。
それを負担を少なく続けるためには、離乳食初期から、大人の食事から取り分けすることも不可欠です。
ユニセフのHPには、応答性栄養法のコツとして「新しい食材は何回か食べさせてみましょう」と書いてあります。
赤ちゃんが初めて口にする食材を、それが好きか嫌いか関係なく、最初の何回かは拒否する現象は、世界中でみられるようです。
そこで「これは食べない」と決めつけずに、日や調理法などを変えながら、試してみるといいんですね。
補完食についてのWHOのガイドラインは【第3章まとめ|補完食は離乳食と別のものです】を読めば、全てが分かります。
行儀が悪い・食べない・食べ過ぎる・アレルギーなどについての悩みは【離乳食の悩みから解放されたい!補完食のヒント集】をどうぞ。
2015/10/17更新
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