授乳性無月経法の限界とは?

産後、頻回授乳をしていれば、妊娠する可能性は非常に低くなります。

授乳することで他の避妊方法と同じ効果を生む方法を、授乳性無月経法(LAM)といいます。

 

LAMを利用する場合の注意点とはなんでしょうか。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

8章 母親の健康

8.4.1 授乳性無月経法 (6,7)

もし妊娠を希望しないなら、月齢6カ月以降は別の避妊方法を用いましょう。

6カ月以降でさえも、月経がなく、赤ちゃんが頻繁に哺乳していれば、部分的に妊娠から守られるので、他の避妊方法が利用できない場合は役に立つでしょう。

 

しかし、どのタイミングでも月経が再開すれば、妊娠から守られる効果は全くなくなります。

避妊したい場合は、ただちに別の避妊方法を始めましょう。

 

母乳のみを頻回授乳していたにも関わらず、産後2-3カ月で月経再開する女性もわずかにいます。

 

母乳のみで育てる方法に頼りたくない女性(例えば、職場復帰しなければならず、家を離れている間は赤ちゃんに授乳できない場合など)も、別の方法を利用しましょう。

 

母乳のみで育てていない場合は、遅くても最後の産後健診が終わる産後6週までには別の避妊方法を始めましょう。

 

LAMは女性を妊娠から守ってくれますが、HIV感染からは守ってくれません。

女性が置かれている状況に従って、パートナーにコンドームを使ってもらうか女性自身が女性用コンドームを使うことが、さらなる保護のためには賢明でしょう。

 

「完母だけど早期(6カ月未満)に月経再開した」という場合の多くは、授乳間隔の空きすぎが原因かもしれません。

例えば…白湯や果汁などを与えていた 夜間授乳をしていない /赤ちゃん主導の授乳ではなく、大人が決めた時間に授乳していた など

どういう条件だと有効なの?→※産後は避妊する必要はない?|授乳性無月経法の条件

 

しかし、中には、母乳のみを昼・夜、頻回授乳していても、産後数カ月で月経再開する女性がわずかにいるんですね。

 

LAM以外の方法については、次の記事で取り上げます。

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