赤ちゃんは急速に成長する時期がある|よく泣く赤ちゃんの原因②
赤ちゃんが母乳を欲しがる頻度が今までより増えたら、母乳が減ってきたサインでしょうか?
ミルクメーカーのパンフレットなどには、
「母乳の授乳回数も、ミルク育児と同じようにだんだん減っていく」という説明が書いてあることもありますね。
どの赤ちゃんを見てそう思ったのかは疑問ですが、そういうお母さんを不安にさせるセリフの嵐は、WHOのガイドラインを盾にして切り抜けましょう。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第7章 乳房の管理と母乳育児におけるさまざまな障害
7.11 よく泣く赤ちゃん
<徴候>
赤ちゃんが過剰に泣いて、なだめることも難しい状態。泣き方のパターンが、原因を考えるヒントになります。
~急速な成長に伴う飢えが原因の時~
週齢2週、6週、月齢3カ月のときに多いです。
「成長加速現象」とも呼ばれます。
●対処法●
赤ちゃんが、より頻回に母乳を欲しがることが数日間続きます。
赤ちゃんが欲しがるたびに飲ませていれば、母乳の生産量も増加するので、問題も解決します。
週齢2週(日齢20日前後)、6週(日齢45日前後)、月齢3カ月頃によく泣いたり頻繁におっぱいを欲しがるようであれば、
「成長加速現象」かもしれない、と考えるといいんですね。
成長加速現象は、「母乳不足感」の大きな原因の一つになっていると考えられます。
かつては「徐々に授乳回数は減るべき」と信じられていましたが、母乳育児は、パターンが決まってきたと思ったら、また新生児なみの授乳回数に逆戻り、というのはよくある話です。
そこで不安にならず、月齢にとらわれずに、迷わず授乳していたら、生産量も数日で追い付くんですね。
WHOも専門家に対して、「成長加速現象に対してミルクを補足しないこと」と明確に指導しています。
母子の組み合わせによって、授乳回数や哺乳量などはどのくらい違うのか、という話は授乳パターンから知ることができます。
なぜ授乳回数や哺乳量には個人差があるのか、という話を含め、母乳の生理学を知っておくと、自信を持って自分たちのペースで進む助けになるかもしれません。
赤ちゃんはなぜ泣くの?
赤ちゃんが泣くのは、あくまで本人の都合です。「私のせい?」と自分に引き寄せるのではなく、赤ちゃんの課題として切り離すことが、冷静に対処するために重要かもしれません。目指すべきゴールは泣き止ませることではなく、「おっぱいほしいの?違うの?何かな?」などとリアクションを返しながらコミュニケーションをとることそのものが大切で、その結果泣き止むかどうかは赤ちゃんのみぞ知る、です。赤ちゃんが泣く理由は様々ですが、効果的な対処方法がある場合もあります。赤ちゃんの泣きの中に、ヒントが見つかるかもしれません。
2017/2/23更新
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