産まれたばかりの赤ちゃんに必要な母乳量は、小さじ1杯!? 出産直後の母乳量
産後、「母乳がにじむほどしか出ない」「おっぱいが張らない」からといって、「母乳が出ない体質なんだ」と思っていませんか?
産まれたばかりの赤ちゃんは、母乳をどのくらい飲むのでしょう?
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第2章 母乳育児の生理学基礎
2.2 初乳と成乳
出産直後の母乳量
分泌し始めた初日に生産されるのは、一日かけてたった40-50 mlだけです(12)。
これが一般的な産まれたばかりの乳児にとっては十分な量なのです。
産後2-4日の間に母乳の生産量が増え始め、胸が張ったように感じます。
母乳が「come in(カムイン)」の状態になった(生産が始まった)といえます。
一般的に乳児が飲む量は3日目でトータル300-400 mL、5日目で500-800 mLです(12)。
産後7-14日の母乳は「移行期」と言われ、産後2週間以降になると「成乳」と呼ばれます。
産まれたばかりの赤ちゃんは、1日にたった40-50 mlの母乳量で足りるんですね。
例えば1日10回授乳するなら、1回の授乳で小さじ1杯も出れば十分すぎるほどなんですね。
産後、母乳がほとんど出ていない感じがしたとしても、最初はそんなものなんです。
なので、そこで「私は出ない体質なんだ」と勘違いせず、そのまま飲ませ続けていたら、だんだん母乳量は増えていくので安心してください。
産後、なかなか母乳の生産量が増えないように感じる場合は【「母乳育児が軌道に乗る授乳方法」のやり方・疑問・悩み|まとめ】を参考に、授乳の仕方を改善する必要があるかもしれません。
また、「私が産んだときはぴゅーぴゅー出た」という話を誰かから聞いたとしても、それはまた”過分泌”という、生産量がコントロールできていない状態であり、改善が必要なことなのです。
他にも母乳育児の生理学的な話は【誰も教えてくれなかった、おっぱいと母乳の基礎知識】を読めば、迷信にまどわされず、本当はどんな仕組みなのかを理解することができます。
帝王切開・母乳不足・乳房の痛みなどの対処法が分かるWHOのガイドライン【乳房トラブル・母乳育児の悩み対処法のまとめはこちら】も要チェックです。
2015/10/18更新
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