乳腺炎・化膿・乳頭亀裂の対処法 -HIV陽性のお母さんの場合-

HIVに感染している場合は、母子感染のリスクを考えなければいけないので、

通常の対処法(こちらから)とは異なります。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第7章 乳房の管理と母乳育児におけるさまざまな障害

7.7 HIVに感染した女性の乳腺炎・膿瘍・乳頭亀裂(2)

お母さんがHIVに感染している場合は、乳腺炎・乳房膿瘍・乳頭亀裂(特に乳頭から出血していたり、膿が出ていたりする場合)があると、赤ちゃんがHIVに感染するリスクが増加します。

よって、「授乳の頻度と時間を増やす」という通常のやり方は、HIVに感染した女性には適切ではありません。

 

<HIV陽性の女性のための対処法>

  • 症状が続いている間は、症状のある乳房からの授乳は避けるべきです。
  • 症状のある乳房から、搾乳することで乳汁を取り除く必要があります。
    それが症状の治療と母乳の分泌維持に役立ちます。
    効率よく搾乳できるように、介助してもらうことが必要です。
  • 片方の乳房にだけ症状がある場合は、もう片方からは授乳することができます。
    症状がない方の乳房からより頻回に授乳することで、母乳の生産量を増やして哺乳量を確保することも可能です。
  • 抗生物質を10-14日投与し、必要なら休息をとったり鎮痛剤を用いたりし、化膿があればHIV陰性の女性と同じように切開を行います。
  • 症状が鎮まれば、問題の乳房からも授乳を開始していいのです。
  • 安全な代替栄養が利用可能な場合は、これを機に授乳をやめる決断をするお母さんもいます。
    その場合は、母乳の分泌が止まるまで、症状を回復させるために十分な搾乳を続けるべきです。
  • 両方の乳房に症状がある場合は、どちらからも授乳することはできないでしょう。
    そして、今後は別の栄養法を選ぶことを考える必要があるかもしれません。
    選択肢としては、自分の母乳を加熱処理して与えるか、人工ミルクを与えることが考えられます。
    赤ちゃんにはコップで飲ませるべきです。

 

これは2009年時点での推奨法です。

2016年現在、HIVと母乳育児に関する新しいガイドラインが発表されているので、推奨法が異なる場合があります。

2017/11/8更新

 

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