低出生体重児を産後からお母さんが育てる!カンガルー作戦のやり方

早産児・低出生体重児を、保育器ではなくお母さんの手で育てられる方法として、「カンガルーマザーケア」というやり方があります。

その管理方法や、一日の過ごし方のガイドラインです。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

6章 例外的に困難な環境の乳児の適切な栄養法

6.1.4 カンガルーマザーケア

 

管理方法

  • 赤ちゃんをお母さんの胸の間に直立の体勢にしておきます。
  • この体勢をお母さんの洋服か、お母さんの胸の周りにしっかり巻いた布で支えます。
  • 赤ちゃんの頭は固定しないで、息ができるように、顔を見ることができるようにします。
  • 赤ちゃんには清潔を保つためにオムツをはかせ、頭が冷えないように帽子をかぶせます。
  • お母さんは赤ちゃんとの肌と肌の触れ合いを昼夜続けます。

 

Figure 18 

ほとんどの一般的なケアは、赤ちゃんと肌を触れ合ったままですることができます。

母親が自分のために通院しなければいけない時は、その間、例えば父親や祖父母など別の誰かが肌と肌の触れ合いを続けてもいいし、赤ちゃんをくるんでベッドに寝せておいてもいいでしょう。

 

正しいKMCのやり方としては、赤ちゃんが協調的に母乳の吸てつと嚥下をできるかどうかは気にしなくていいです。

赤ちゃんが直母できるようになるまでは、直母以外の方法で哺乳させればいいのです。

 

お母さんと密着して触れ合うということは、赤ちゃんはお母さんの胸のすぐ近くにずっといるということです。

そしてお母さんのおっぱいから出てくる母乳の匂いをかいだりなめたり、簡単にできるということです。

 

上手に吸着できるようになるまでは、赤ちゃんの口の中に直接搾乳することもできます。

 

直立の姿勢でお母さんの肌に触れる状態にして、1日中抱っこしていいんですね。

小さな赤ちゃんでまだ上手に直母できない場合も、おっぱいの近くにいつもいられるので、母乳を味わうことが簡単にしやすいんですね。

口に直接搾乳する方法

 

カンガルー作戦を行うと、保育器で管理されるよりもお母さんが赤ちゃんのケアに関わりやすくなり、自信が持てたり、母子のコミュニケーション能力がより高まったりするというメリットもあります。 

早産児・低出生体重児のお母さんがより自信を持てる方法、カンガルー作戦

カンガルー作戦のメリット

 

 

2017/4/6更新

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