直母ができない場合の奥の手|赤ちゃんの口に直接搾乳する方法
- 赤ちゃんがまだ上手に直母できない場合
- 早産の赤ちゃんで哺乳に必要な原始反射がまだ弱く、促してあげる必要がある場合
- 赤ちゃんが授乳拒否になった場合
などに役立つ、母乳の飲ませ方のガイドラインです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第6章 例外的に困難な環境の乳児の適切な栄養法
6.1.2 飲ませ方
囲み記事No.15 赤ちゃんの口に直接搾乳する方法
お母さんにしてもらうこと
- 手を洗います
- 肌と肌を密着させて赤ちゃんを抱き、授乳する体勢になって赤ちゃんの口を乳首に近づけます
- 母乳が数滴乳首ににじむように搾乳します
- 赤ちゃんがそれに気づいて、口を大きく開けるまで待ちます
- 赤ちゃんが眠りかけていたら、刺激して起こします
- 赤ちゃんに母乳の匂いをかがせたり乳首をなめさせたりして、哺乳にチャレンジさせます
- 口が開いたら赤ちゃんの口の中にいくらか搾乳します
- 赤ちゃんが飲みこむまで待ってから、再び搾乳するのを繰り返します
- 赤ちゃんは満足すると、口を閉じてそれ以上飲もうとしないでしょう
- お母さんに以上を繰り返してもらいます。
その頻度は、とても小さな赤ちゃんは1~2時間おきに、少し大きな赤ちゃんなら2~3時間おきに行います。
項目10に書かれている「とても小さな赤ちゃん」とは、低出生体重児のことだと思われます。
母乳育児が確立する前の、新生児も当てはまるかもしれません。
「少し大きな赤ちゃん」とは、体重が2500 g以上の赤ちゃんのことだと思われます。
※どちらにしても、体重の経過観察を行って、増え方が遅いようならば、授乳回数を増やす必要があると考えられます。
手で搾乳するための、正しいやり方と搾乳量アップのコツはタグ#搾乳をどうぞ。
2017/4/6更新
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。