低出生体重児に必要な1日の母乳量
在胎週数36週未満の早産、かつ低出生体重で産まれた赤ちゃんのための、体重1 kg当たりに1日に必要な母乳量の推奨量です。
生後1週間に、毎日どのくらい増やしていくべきなのかについてのWHOのガイドラインです。
在胎週数36週以上の低出生体重で産まれた赤ちゃんは、この表の数字は気にせずに、直母で好きなだけ哺乳させていいそうです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第6章 例外的に困難な環境の乳児の適切な栄養法
6.1.2 飲ませ方
表7 低出生体重児の栄養摂取の推奨量(1日トータル)
必要量(ml/kg/日) |
|||
生後 |
2000-2500 g |
1500-2000 g |
1000-1500 g |
1日目 |
60 |
60 |
60 |
2日目 |
80 |
75 |
70 |
3日目 |
100 |
90 |
80 |
4日目 |
120 |
115 |
90 |
5日目 |
140 |
130 |
110 |
6日目 |
150 |
145 |
130 |
7日目 |
160+ |
160 |
150※ |
※赤ちゃんが静脈への輸液も受けている場合は、140 ml/kg/日より増やしてはいけません
表の必要量は、以下のことに基づいて計算しています。
- 初日は体重1 kgにつき1日トータル60 mlです。
- そこから生後7日を過ぎるまでは、体重1 kgにつき、毎日10 ml~20 mlずつ増やしていきます。
- 最終的に、体重1 kgにつき1日トータル160 mlになるまで増やします。
出生体重が2500 g以上の場合は、最初はもっと母乳量は少なくてもいいので、この表は参考にできません。
搾乳は、産後できるだけ早く開始し、1日8回以上行っていれば、赤ちゃんの成長と共に、搾乳できる量も増えていくそうです。
搾乳をより楽に、たくさんするためのコツや基礎知識は、タグ#搾乳をどうぞ。
2017/4/6更新
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。