乳腺炎治療③抗生物質の使用|WHO

治療

乳腺炎になったとき、抗生物質を使うべき場合とそうでない場合があります。

以下は、WHOによる判断方法です。

 

乳腺炎;原因と対処法, World Health Organization

9.2 乳腺炎

抗生物質による治療

抗生物質による治療は、以下のいずれかに該当する場合、必要となります。

・セル・バクテリアコロニー数の計測と培養液が利用可能で、感染が示唆される場合

または

・症状がかなり悪化している場合

または

・乳頭裂傷が見られる場合

または

・母乳の除去方法を改善してから12-24時間以上経っても症状が改善しない場合(2; 6; 71; 102)

 

 

適切な抗生物質を用いるべきです(Table 4)。

抗生物質は十分な期間と回数分、処方されるべきです。多くの抗生物質は、10-14日間の投与が推奨されています(94; 167)。

投与期間の短さと、再発率の高さには関連があります。

 

乳腺炎の初期は、感染をともなわないことが多いので、むやみに使わない方がいいけれど、感染のリスクがある時は、十分な期間、しっかり使う必要があるんですね。

乳頭が傷ついている場合も、そこから細菌感染しやすくなるので、抗生物質が必要とされていると考えられます。

 

授乳しながら飲める抗生物質もたくさんあるので、一般的には、治療中でも授乳を中断する必要はありません。

 

母乳育児は知識は深く、試練は小さく

母乳育児は、知識が深いほど、試練は小さくなります。

母乳育児と抗生物質を含めた抗菌薬についての情報は、感染症と母乳育児からも得ることができます。

乳頭亀裂をはじめとした乳房トラブルについての情報は授乳の痛みからもどうぞ。

※Table4は原文参照(このブログには掲載していません)

 

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