時間割授乳でも改善しない母乳過多(2ヶ月半)
現在、母乳過多について寄せられる質問が多くなり、似たような質問をいただくこともあるため、同じような悩みの経験談がないか情報を探しやすくするために、コメント欄を整理させていただいています。
※コメントへの返信内容はあくまでコメントから推察されることであり、正解とは限りません。
母乳過多の改善方法は母子の組み合わせによって最適化する必要があるので、そのヒントとしてご利用ください。
はじめまして。
産院で助産師さんにこのサイトを教えて頂きました。
迷った時はいつも参考にさせて頂いて、すごく助けられております。ありがとうございます。
現在、生後2ヶ月半の男児を子育て中なのですが、赤ちゃんに母乳過多の徴候として記載されている内容がほとんど当てはまり(特に水様便や緑色の便)心配しています。
ちなみに母体の方の母乳過多の徴候は、間隔が空くとおっぱいが張ることと、授乳中に母乳が飛び散ることの2つのみです。
母乳過多の改善策(応用編)を、左右交替の時間を延ばしたりしながら2週間ほど試してみましたが、なかなか効果が得られず、3日前からポンピング&時間割授乳を試しているところです。
現在はそこまで深刻ではなさそうですが、今後体重増加不良などに繋がらないかと不安で、ご相談させて頂きたいと思いました。
〜これまでの授乳の状況〜
・生後30日間は混合でしたが、母乳だけで満足そうにする様子が見られたので徐々にミルクの量を減らし、生後1ヶ月から完母に移行しました。
・赤ちゃん主導の授乳を心掛けてきました。
・授乳姿勢は主に縦抱きで、産院で助産師さんにもチェックして頂き問題ないと言われました。
・間隔は生後2ヶ月までは1時間で1日20回近く超頻回でしたが、最近は2時間(夜間は3時間)間隔で1日12回前後、1回の授乳は大体10分で、時折2,30分になります。
・母乳の出にかなりの左右差があったので、左に比べ出の悪い右を優先的にあげてきました。
〜これまでの赤ちゃんの様子〜
・生後すぐからよく吐いていましたが、最近は少し減りました。
・大きなゲップやおならが頻繁に出ます。
・機嫌は悪くありませんが、寝ている時にゲップや吐き気で唸ったり泣いたりすることが多く、眠りも浅いです。
・授乳中むせたり、乳首を噛んだり引っ張ったりすることがあります。
・ウンチはこれまでホイップクリーム状の明るい黄色の便を1日か2日に1回程でしたが、ここ1ヶ月は粒の混じった水様便(時折緑色)を1日4,5回するようになり、肛門が若干かぶれています。
・体重は出生時2998gで生後80日現在6200g。小児科の先生に増え過ぎだと言われました(授乳時間を短くするよう指導されましたが、それでは後乳が飲めないと考えたので、その後も制限はしていません)。
〜母乳過多の改善策を試みて〜
・応用編では変化が見られず。
・ポンピング&時間割授乳を試してみると、その日(排乳してすぐの授乳直後)からすごくよく寝るようになりました。
・現在4時間で区切って実施してますが、母乳の生産量は目立った変化は感じられません(搾乳は最初の1回のみ)。
・むせや吐き戻しも相変わらず。
・赤ちゃんの便の回数、水っぽさ、色にも変化はまだ見られておりません。
〜質問事項〜
①改善策の実施は正しい選択だったのでしょうか?(私は母乳過多、過飲症候群を疑い改善策を試しているのですが、そもそも本当に母乳過多、過飲症候群なのでしょうか?)
②もし本当に母乳過多だったとしたら、原因は何でしょう?赤ちゃん主導の授乳をしていてもなりうるものなのでしょうか?
③よく寝るようになった、ということ以外は改善が見られない場合、左右交替の時間を延ばすなど、やり方を変える必要がありますか?
④毎回パンパンに張ったおっぱいをそのまま飲ませても大丈夫ですか?
⑤寝ている時間が長くなり、パンパンのおっぱいを飲みきれないこと(張ったままの状態)があるのですが、そのまま左右交替しても大丈夫ですか?次のターンまでに詰まってしまわないか心配です。
⑥母乳の出に左右差がある場合でも、区切る時間は左右同じでよろしいですか?
コメントから、心配されている様子や赤ちゃんのためにいろいろ工夫されている様子が伝わってきました。
①あくまでコメントを拝見しての印象ですが、母乳過多・母乳の飲み過ぎの可能性は高いと思います。
②ヒトの乳腺は、もともと母乳過多になりやすいように作られていて、WHOによると赤ちゃん主導の授乳をしていても何らかの原因で母乳過多になることもあるようです。母乳を溜められる量がとても多いとか、プロラクチンの分泌量が多いとか、プロラクチンレセプターの数が多いとか、理由は様々だと思います。
トラブルを防ぐための搾乳(前搾り・後搾り・マッサージ含む)をされている場合も、母乳過多になりやすく、改善しにくい可能性があります。
③問題が大きければ、やり方を変えるといいかもしれません。
④そのまま飲ませてもいいです。
前搾りが必要な場合は、搾った母乳もカップフィーディングなどで飲ませるか、搾乳を廃棄する場合は量を記録して、毎日減らしていく(最終的にはゼロにする)といいかもしれません。
⑤母乳が詰まるのは、時間が経ったからというよりは、「良くないポジショニングなどによって母乳の流れが悪くなった」などの理由が考えられます。長時間溜まったままになること自体は不安に思わなくて大丈夫です。
キャパシティを超えるほど母乳が溜まると乳腺炎などのトラブルにつながるので、経過時間よりも、チクチクした痛みなどのサインがないか注意しておくといいかもしれません。
⑥左右差が大きい場合は、時間割も左右差をつけてもいいかもしれません。たとえば、右5時間→左4時間など。
コメントを拝見した限りでは、母乳を溜められる量がとても多いのかなと感じたので、トラブルにならない範囲でパンパンに溜まっている時間を長くすると、生産量も落ち着いてくるかもしれません。
1日でも早く改善できた方がいいと思うので、3日経っても全く効果がなければやり方を変える、改善の兆しがあれば1週間ほど続けてみる(停滞したらやり方を変える)、というような繰り返しにしてみるのはいかがでしょうか。
※搾乳について記事を追加しました→母乳が出過ぎて辛い場合の搾乳のポイント
母乳過多の原因や対処法についての記事一覧は、母乳過多から見ることができます。
他の方の体験談は、経験談(母乳過多)から見ることができます。コメントする前に、似たような経験談が載っていないか探してみてくださいね。
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