●母乳不足の原因を調べる方法|理由が分からない場合のヒント集

母乳不足だなと感じる場合、または誰かにそう言われた場合、まずは本当に「哺乳不足」なのかをStep1でチェックします。
その結果、「哺乳不足」だと考えられる場合は、Step2で当てはまる状況や症状から、原因と対処法を調べることができます。
これらは全て、WHOのガイドラインに基づいた判断方法と、対処法です。
Step1 本当に母乳が足りていないのかのチェック方法
- 色・においが薄いおしっこを1日に6回以上している→母乳不足は思い込みかも
- 生理的減少から出生体重まで戻るのに3週間近くかかった→母乳不足は思い込みかも
- 体重増加曲線が真横に伸びずに右上にカーブを描いていて、月に500 g以上増えている→母乳不足は思い込みかも
Step2 上記に問題がある(哺乳量が少ない)場合
①乳頭に痛みや裂傷がある場合
- 哺乳瓶やおしゃぶりを使っている→授乳回数や時間が短い・上手くおっぱいに吸着できていない可能性
- 赤ちゃんが舌を出したり上げたりすると、舌の中心線がくびれてハート型になる→舌小帯短縮症
上記にあてはまらない場合(これが原因のことがほとんど)→上手くおっぱいに吸着できていない
②乳頭に痛みや裂傷はない場合
- 産後初日から母子同室で1日8回以上の授乳ができなかった→授乳の開始の遅れ
- 「3時間おき」など、お母さんが決めた時間に授乳している→授乳の回数が少ない
- 夜間授乳をしていない→授乳の回数が少ない
- 赤ちゃんが自分から口を離す前に、お母さんが指で離して授乳を終えている→授乳時間が短い
- 水や果汁などを与えている→哺乳機会の減少
③お母さんに関係する場合
- 授乳したり赤ちゃんを抱っこしたりするのが苦痛→心理的な理由による授乳回数の減少
- 出産時に大量出血があった→一時的な下垂体不全
- 胎盤の一部が体内に残っている→ホルモンによる母乳の生産抑制
- ピルを服用している→ホルモンによる母乳の生産抑制
- 妊娠した→ホルモンによる母乳の生産抑制
- 喫煙・飲酒している→母乳の生産減少
④乳房への吸着や哺乳量など、授乳の技術には問題がない場合
- 十分に母乳を飲めているはずなのに成長が順調じゃない→赤ちゃんに先天性の疾患や異常がある可能性
ポジショニングは母乳育児を楽にする必須のスキル!
哺乳不足・しこり・詰まり・乳腺炎などのトラブルを根本解決するためには、授乳スキルが重要です。タグ#ポジショニングからチェックしておきましょう。
正しい授乳のタイミングなどについては【母乳育児が軌道に乗るやり方・疑問・悩み】が役に立ちます。
2017/4/6更新
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