離乳食にありがちな落とし穴!「おいしくない」食事を与えていませんか?
離乳食を育児本通りに食べてくれない…と悩むことは多いと思いますが、赤ちゃんが本能的に「おいしくない」と感じている可能性はないでしょうか?
まず、「離乳食」は時代遅れになりつつあるし、やり方は決して理にかなっているものでもないので、ここではWHOが推奨する「補完食」として考えます。
補完食の目的は「月齢6カ月~23カ月の子どもに、母乳やミルクでは足りなくなったエネルギーと栄養素を補うこと」です。
補完食で必要なエネルギーを補うためには、食事のエネルギー密度は0.8 kcal/g以上必要なのです。
母乳やミルクのエネルギー密度は約0.7 kcal/g ですが、10倍粥(5分粥)は0.3 kcal/g、5倍粥(全粥)で0.7kcal/gしかありません。
また、良い補完食の目安は、「スプーンからしたたり落ちないくらいの濃さ」です。
そのくらい濃くすることと、栄養素を補うために、初期から調理した肉や野菜も加えることが必要なのです。
母乳を飲んでいない場合は、質の高い栄養素を補うために、濃度が濃く、十分な栄養を含んだ補完食が、よりたくさん必要になります。
離乳食を食べない赤ちゃんは、水っぽいもの(栄養の薄い離乳食)をあてがわれても、「こんなの食べてたら痩せちゃうよ!それはいいから母乳(ミルク)をちょうだい!」と思っているのかもしれません。
大人のようにたくさんの量を食べられない赤ちゃんにとっては、補完食のカロリーや濃度も、とても重要なことなのですね。
補完食についてのWHOのガイドラインは【第3章まとめ|補完食は離乳食と別のものです】を読めば、全てが分かります。
行儀が悪い・食べない・食べ過ぎる・アレルギーなどについての悩みは【離乳食の悩みから解放されたい!補完食のヒント集】をどうぞ。
2015/10/31更新
コメント
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数年前から勉強させていただいています。
質問させていただきたいのですが、上の男の子の時は、最初からしっかりと濃いお粥や肉野菜、だいたい食べていたのですが、下の女の子は、6か月がすぎ、全粥からスタートしましたが、全く食に興味がなく口を開けません。母乳育児で、母乳は大好きな様子です。個人差はあるとはわかっているものの、必要な栄養素が不足するかもとすこし焦りはじめています。無理強いしたらいけないし、いつまで待っていいのか、濃い食事をうすめて、一般的な薄めのなめらかにすべきか悩んでいます。
上のお子さんの時と、様子が違って迷っていらっしゃるんですね。
お子さんによって、好きな味も柔らかさも形状も違うと思うので、いろいろ試してみてもいいかもしれませんね。
参考までに私の経験談などもどうぞ→#食べない