偏食は栄養不良になる?好き嫌いが多い赤ちゃんの離乳食
ご飯しか食べない、肉しか食べない、または肉を食べない、野菜を食べないなど、幼い子どもの偏食はよく聞きますよね。
同じようなものばかり食べていると、栄養も偏ってしまうのでしょうか?
幼い子どもにとって重要な食材は、主食・動物性食材・緑黄色野菜・油脂・乳製品・豆類の6つのグループに分かれます。
~毎日必須~
- 主食 米・小麦・イモ・(バナナ)
- 動物性食材 牛・豚・鶏・魚介類
- 緑黄色野菜 ほうれん草・小松菜・かぼちゃ・人参・ブロッコリー・インゲン・さやえんどう・アスパラ・オクラ・トマト・パプリカなど。
~できれば毎日推奨~
- 油脂 ごま・菜種油・ナッツ類など。
- 乳製品 ヨーグルト・牛乳・チーズ
- 豆類 納豆・豆腐や、その他いろいろな豆。
6つのグループを覚えれば栄養豊富な食事になる!
毎日の食事を考える時に【WHO推奨|離乳食で食べさせたい6種の食材】の6つのグループを覚えておけば、同じような食材ばかりでも栄養豊富な補完食にすることができます。
とても単純に考えると、「米・肉・緑黄色野菜」が食べられれば、その内容は(肉は豚ひき肉しか食べない・野菜はブロッコリーしか食べないなど)偏っていても、栄養的にはまず問題ないということです。
肉がダメなら魚、葉物野菜がダメならカボチャや人参など、同じグループ内でも試せる食材はたくさんあります。
試し続けることが大人の役目、食べるかどうかは、赤ちゃんのみぞ知る。
赤ちゃんが、「初めて出会う食材を、好き嫌い関係なく拒否する行動」は世界的に珍しくないようです。
ユニセフは、食材を何回か拒否されたとしても、調理方法などを変えながら、試し続けてみることを推奨しています。
豆類でも、鉄分やタンパク質を補給することができますが、肉類のほうが、鉄分やタンパク質の質や量が理想的なんだそうです。
吸収率もはるかに良いです。
わざわざ赤ちゃん用に調理したのに食べないと精神的な負担が大きくなってしまうので、大人の料理から食べられそうな食材を選んでつぶし、おかゆに混ぜる、などで十分です。
塩分・スパイスは控えめのもの・窒息しそうな固さや大きさじゃないことに気をつければ、離乳食初期から大人の料理から取り分けをしてOKなんです。
「離乳食初期はおかゆだけ、野菜だけ」は日本人がやりがちだけど、WHOによると、栄養的によくない食事内容だそうです。
初期から、「少しずつ」いろんな食材を食べさせましょう。
毎回の食事で何種類もの食材を摂取しなくちゃいけない!というわけではありません(その方がより効率がいいかもしれませんが)。
1日のうちに、主食を中心に肉・緑黄色野菜もそろえることを意識しましょう。
すると、離乳食後期に問題になる鉄分不足も防げます。
食べられない食材がたくさんあっても大丈夫。
同じ栄養素を含む別の食材を食べてくれるなら、それで良しとしましょう!
補完食についてのWHOのガイドラインは【第3章まとめ|補完食は離乳食と別のものです】を読めば、全てが分かります。
行儀が悪い・食べない・食べ過ぎる・アレルギーなどについての悩みは【離乳食の悩みから解放されたい!補完食のヒント集】をどうぞ。
2015/10/26更新
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