離乳食を育児書通りに食べてくれない!何を優先すればいいの?

「2回食・3回食に進める目安」「裏ごしする」「舌でつぶせる固さ」「規則正しい時間に」「手づかみ食べ」「カミカミさせる」
などなど、クリアしなければいけないたくさんの課題に追われて、親子で煮詰まっていませんか?
”離乳食”は「母乳やミルク以外の食事を食べられるようになるための練習」と言われています。
練習なら、1年以上もかけて行う必要はあるのでしょうか?
いったん、目的と優先順位を整理してみましょう。
「離乳食」は時代遅れになりつつあり、そのやり方は科学的根拠に欠けるものも多いので、ここでは「補完食」として考えます。
補完食の目的は、「月齢6カ月~23カ月の子どもに必要なエネルギーと栄養素を補うこと」なのです。
「離乳食」の課題はいろいろありますが、WHOのガイドラインによると、「補完食」で最低限守るべきルールはただ2つだけです。
①無理強いしないこと
②必要な栄養素を補うこと
これを守ることに集中し、他のいろんな悩みはいったん忘れてしまいましょう。
例えば、「補完食」の完了時期は2歳(月齢24カ月)なのです。
それまでに、食事の量や固形食がある程度食べられるようになればいいと思って、長い目で続けましょう。
また、奥歯が生えそろうのは一般的に3歳頃と言われています。
その頃から、噛みごたえのある肉や野菜もある程度食べられるようになればいいかなと思いましょう。
それまでは、柔らかいものや細かくしたものしか食べないなら、大人がそうしてあげればいいんです。
自分で上手に食べられるようになるのは、精神的な自立も考慮して10歳くらいを目標にすればいいでしょうか?
少なくとも、1歳や2歳の幼い子が上手に自分で食べられないとか、自分で食べたがらないからと焦る必要はありません。
大人が食べさせれば食べるなら、そうしてあげればいいのです。
下手でも自分で食べたがるなら、こぼれにくいスプーンや食器を使ったり、赤ちゃんでも自分で食べやすいような料理を準備したり、あるいは散らかし放題にされても気にしない「心の準備」をしてあげましょう。
「どのように食べさせるべきか」よりも、「いかに栄養補給をしてあげられるか」という視点の方が重要で、そうやって補完食を続けていければ、十分に目的を果たすことはできるんですね。
補完食の開始時期・与える量・回数などについてのWHOのガイドラインはこちら
行儀が悪い・食べない・食べ過ぎる・アレルギーなどについてのヒントはこちら
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。