離乳食を一口しか食べなかった場合、1回分とカウントしていいの?
一口目から食べない場合、または一口目はスムーズに食べたのに、二口目からは口は横一文字!の場合は…あきらめましょう。
この場合、これを1回分の食事と数えていいのでしょうか?
まず、優先順位を整理します。
「離乳食」は時代遅れになりつつあるし、やり方は決して理にかなっているものでもないので、ここではWHOが推奨する「補完食」として考えます。
補完食の目的は「月齢6カ月~23カ月の子どもに、母乳やミルクでは足りなくなったエネルギーと栄養素を補うこと」です。
補完食で、最低限守るべきルールはこれだけです。
①無理強いしないこと
②必要な栄養素を補うこと
これ以外の悩みはいったん忘れましょう。
つまり、食べたがらない場合は無理やり食べさせてはだめで、必要な栄養を摂るためには、食事は何度でもあげていいんです。
WHOが推奨する補完食の質・量・頻度の量を参考に、食べなかった場合はカウントはゼロまたは0.5回分などとして数えます。
料理は作って2時間以内なら、フタやラップをしておくだけで、室温放置しても大丈夫です。
そして30分後や、1時間後にでも再トライすればいいんです。
再トライした時も食べなければ、また30分後とか、1時間後とかに再々トライしてもいいんです。
作ってから2時間以上経ったら、もったいないけど廃棄します。
面倒でなければ、冷蔵しておいて毎回温めなおせば、もっと長持ちします。
よだれがベロベロ混入したり手や足を(?)つっこんだりしたものは、冷蔵&温めなおし作戦にした方が安心です。
母乳を飲んでいる赤ちゃんの場合は、その間も好きなだけ飲ませてOKです。
食べる気になれば、母乳を飲んだ直後でも食べます。
食事の回数は、厚労省は月齢ごとに細かく指定しているし、時間も定めるように言っていますが、それは机上の空論なので、赤ちゃんに通用しなくても仕方がないんです。
それが一般的に可能なことで、ぜひそうしなければいけないという、科学的根拠もないようです。
大前提として、大人が焦らない方が、よく食べるようです。
補完食は「乳汁を離れてご飯を食べるための練習」ではないので、計画通りにいかないからと不安に思う必要は全くないのです。
一口だけでも食べられれば、一口分の栄養が摂れたということです!
また、赤ちゃん用に大量にストックを作って、食べなかったときの脱力感は大きいですよね。
主食となるおかゆや、絶対に食べる鉄板料理(食材)だけストックしておいて、それに大人の食事から人参一かけとか、魚のほぐし身とか、ちょこっと加えるリズムが作れると楽かもしれません。
離乳食初期は、食べる量が少ないので、赤ちゃん用は全てをストックしていた方が楽な場合もあるかもしれません。
「何回食べたか」よりも、「トータルどのくらい食べられたか」で考えた方が、栄養不足を防げ、補完食の目的を十分に果たすことができるのです。
補完食についてのWHOのガイドラインは【第3章まとめ|補完食は離乳食と別のものです】を読めば、全てが分かります。
行儀が悪い・食べない・食べ過ぎる・アレルギーなどについての悩みは【離乳食の悩みから解放されたい!補完食のヒント集】をどうぞ。
2015/10/31更新
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