パクパク食べて、全部べーっと出す|1歳の離乳食

離乳食(補完食)を嫌がるわけでもなく、食材は積極的に口に入れるのです。なのに、突然、口の中身を全部出して、「わー!最初からやり直し!最近この繰り返しばっかり…!」となることがあります。理由はさまざまかもしれませんが、観察していて分かったことをまとめます。

 

理由①入れ過ぎ

自分で食べ物を口に入れることができるようになってくるものの、「まだ一口分の適量が分からない時期」によく見られます。

もぐもぐして飲み込むスピードよりも、口に入れるスピードが速くて、のみ込めなくなった時点で、口の中身を全部出すようです。

大人ではありえない状況ですね。

 

●対処法

口に溜まりだしたら、次を入れられないように、リード(できたら)する。

ちょうだいアピールに焦らず時間をかせいだり、一口分を少なめにして渡したり。

 

 

理由②熱い

大人は平気で食べられる温度でも、子どもは舌の動きが未熟なので、うまくさばけずに熱さをもろに受けやすいみたいです(いわゆる猫舌?)。

 

●対処法

もっと冷ましてから、食べさせる。

 

 

理由③計画的戦略

今、もぐもぐしているものより、もっと好きな食べ物を見つけたら、今すぐ食べるために、取り急ぎ口の中身を全部出すことがあります。

「目の前に現れた好物を食べるには、口の中のものが邪魔である。出そう」という感じです。「飲み込むより、出した方が早い」と、分かってやっているようです。

大人では思いつかない斬新なアイデアですね…。

 

●対処法

一つの料理に夢中になっている間は、「これも食べる?」などと次の提案はせずに、子どものペースを見守ります。

子どもが好きな物ほど後回しにし、提供する直前まで目に入らないように隠しておきます。

 

 

理由④ガム感覚

食べ物を普段より長い時間もぐもぐしつづけ、飽きたらべーっと出すことがあります。

肉、ドレッシングがかかったレタスなど、味がなくなったら用無しとなることもあり、まるでガム感覚。

 

●対処法

一口分を小さくする・食材の繊維と垂直な方向で切るなどして、食べやすくしてみる。

「もぐもぐごっくんできる?」などと声をかけ、嚥下を促す。

飲み物を渡して嚥下を促す。

 

他にも、理由はいろいろあると思います。お子さんを観察する際の参考にどうぞ。べーっとされると、大人はがっかりするやら掃除が大変でテンション下がるやらですが、大人では考えられない理由が分かると面白いこともあります。今後、何か新しい現象が観察されれば、追加したいと思います。

 

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2016/6/20更新

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