離乳食はどのくらい食べさせたらいいの?量の計算方法

離乳食(補完食)は、グラム数などの「食事量」だけ考えていてもあまり意味がありません。
赤ちゃんに必要な食事量は、カロリーによって変わります。
その目安になる計算方法についての説明です。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第3章 補完食
3.1補完食の指導原則
表1の注釈
表1には、さまざまな月齢の子供に必要な食事の量がまとめられています。
その中には、母乳で育つ子供が各月齢において補完食から得る必要があるkcalの平均、一日にこのエネルギー量を得るために必要な食事の近似量が書かれています。
その量は子供が成長・発達するにつれて、毎月徐々に増えていきます。
表では、それぞれの月齢区分で区切って計算された平均値を示しています。
この表に書かれているのは、食事のエネルギー密度が0.8-1.0 kcal/gの場合の量です。
エネルギー密度が0.6 kcal/gの場合は、(食材を加えて)食事のエネルギー密度を増やすか、1回の食事量を増やしましょう。
食事量を増やす場合の例:
6-8カ月:およそ170 mlまで徐々に増やす
9-11カ月:およそ190 ml
12-23カ月:およそ250 ml
この表は、それぞれの地域で食べられる補完食に含まれるエネルギーに基づいて、修正されるべきです。
お母さんやお世話をする人は応答性栄養法の原則に従って、お腹が空いているかお腹がいっぱいになったかのサインに気をつけながら子どもに食べさせるようにしましょう。
これらのサインから、毎回どのくらいの量の食事を与えればいいか、軽食が必要かどうかが分かります。
例えば、10倍粥のエネルギー密度は約0.3 kcal/g、5倍粥で約0.7 kcal/gです。
これだけを食べさせる場合はカロリーが低すぎるので、表1の量よりさらに多くの食事量が必要になるということです。
お粥だけでは鉄分・亜鉛・ビタミンAなど、幼い子どもに重要な栄養素も不足するので、初期から調理した肉や野菜を少し混ぜることが、エネルギーの面でも栄養の面でも理想的なんですね。
一度に食べられる量が少ない赤ちゃんや、すぐにお腹が空く赤ちゃんには、初期から食事とは別に1~2回の軽食も組み合わせていいんです。
補完食についてのWHOのガイドラインは【第3章まとめ|補完食は離乳食と別のものです】を読めば、全てが分かります。
行儀が悪い・食べない・食べ過ぎる・アレルギーなどについての悩みは【離乳食の悩みから解放されたい!補完食のヒント集】をどうぞ。
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