下手な哺乳のサイン

赤ちゃんが上手に乳房に吸着できていない場合は、下記のような飲み方になるそうです。

さらに、乳房への吸着の仕方がよくないことが、母乳育児にまつわる様々なトラブルの原因となっていました。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第2章 母乳育児の生理学基礎

2.9 効率的な哺乳

 

<有効じゃない哺乳のサイン>

●赤ちゃんが上手に吸着できていない場合は、効率的な哺乳ができない傾向があります。

そういう場合は、嚥下することがなく、ずっとすばやく吸てつし続けます。

 

●ほっぺたの形は、母乳が口の中に十分に入っていないことを示しているでしょう。

 

●赤ちゃんが哺乳をやめると、乳頭は伸びたままで端から端まで押しつぶされたようになっています。

これは哺乳中にダメージを受けていたことを示します。 

 

<有効でない哺乳の結果>

赤ちゃんが有効に哺乳できない場合は、母親から十分な母乳が赤ちゃんへ渡らないので、次のような結果が生じます。

 

●母乳が乳房から除去されないことが原因でおこる、乳房の怒張乳管の詰まり乳腺炎

 

●赤ちゃんが十分に母乳が飲めないことが原因で、体重の増えが悪くなること

 

●赤ちゃんがイライラして乳房を離したり、授乳を拒んだりする可能性

 

●赤ちゃんがお腹がすきすぎるために長時間吸い続けたり、非常に頻回に授乳することになる可能性

 

●赤ちゃんの過剰な吸てつによって乳房が刺激されすぎることで、母乳が分泌過多になる可能性

 

 

乳房への吸着がうまくいかないと、効率的な哺乳ができなくなります。

効率的に哺乳ができないことが、乳房トラブルや哺乳不足、その他さまざまな困難の原因となっているんですね。

つまり、母乳育児が上手くいくかどうかは、乳房への吸着がうまくいくかどうかにかかっている、といっても過言ではないようです。

 

母乳育児を軌道に乗せるには知識とスキルが欠かせない!

哺乳不足・しこり・詰まり・乳腺炎などのトラブルを根本解決するためには、授乳スキルが重要です。うまく乳房へ吸着できるかどうかはポジショニング次第といっても過言ではありません。

授乳のタイミングについては【母乳育児が軌道に乗るやり方・疑問・悩み】が役に立ちます。

 

2017/1/29更新

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