上手な哺乳のサイン

赤ちゃんが母乳を飲みこむリズムは万国共通です。
あなたの赤ちゃんは、効率的に飲めているサインが見えますか?
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第2章 母乳育児の生理学基礎
2.9 効率的な哺乳
赤ちゃんが上手に乳房に吸着できれば、効率的に哺乳できます。
効率的な哺乳ができているサインが見られれば、それはつまり、赤ちゃんの口の中に母乳が流れ込んでいるということです。
赤ちゃんはゆっくりと深い哺乳をします。
見た目や音を手掛かりに、約1秒につき1回嚥下していることが分かります。
赤ちゃんは数秒間吸てつをやめて、再び乳管に母乳が満たされるのを待つこともあります。
赤ちゃんが哺乳を開始した時に、数回すばやく吸てつして母乳の分泌を促しておいて、再びゆっくり哺乳し始めることもあります。
赤ちゃんのほっぺたは、授乳中も丸くなったままです。
授乳が終わりの方に近づくと、通常は吸てつはスローダウンし、回数が減って吸てつの間隔が延びていきます。
この時になると母乳の量は減りますが、脂肪分の多い母乳が出ているので、そのまま授乳を続けることが重要です。
赤ちゃんは満足すると、通常は自分からおっぱいを離します。乳頭が2倍くらいに伸びているように見えるかもしれませんが、すぐに戻ります。
赤ちゃんが約1秒に1回、ごくんとしていたら、効率良く哺乳できているサインなんですね。
「素早く吸てつする」というのがどの程度になるのかは個人差があるかもしれませんが、私の子どもは「1秒に2回くらい素早く吸てつしながらオキシトシン反射を促し、母乳が出てきたら1秒に1回くらい吸てつしながら飲む」という感じでした。
オキシトシン反射は断続的に何度も起こるので、よく観察してみると、素早い吸てつやゆっくりとした吸てつを繰り返していることが分かるかもしれません。
母乳育児を軌道に乗せるには知識とスキルが欠かせない!
哺乳不足・しこり・詰まり・乳腺炎などのトラブルを根本解決するためには、授乳スキルが重要です。うまく乳房へ吸着できるかどうかはポジショニング次第といっても過言ではありません。
授乳のタイミングについては【母乳育児が軌道に乗るやり方・疑問・悩み】が役に立ちます。
2017/1/29更新
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