乳腺炎の初期症状の見分け方と対処法|WHO

乳腺炎になりそうなサインとはどんなものでしょうか。
乳腺炎に発展しないように、または乳腺炎の初期症状を改善するために、どんなことをすると効果があるのでしょうか。
乳腺炎;原因と対処法, World Health Organization
8.3 乳房の張りと怒張の効果的な管理方法
産後1週間のうちに、母乳が‘comes in(本格始動)’の状態になり、女性の乳房がパンパンになったり怒張したりした場合は、確実に母乳を除去し、症状が改善できるようにする必要があります。
・おっぱいへの吸着の仕方を介助する必要があります(母乳が上手く除去できるように、乳頭を傷つけないようにするため)
・赤ちゃんが欲しがるたびに、欲しがるだけ授乳することを奨励しましょう
・哺乳しても、膨満や怒張を効果的に解消できていない場合や、乳頭が平べったく伸びて効果的な吸着ができていない場合は、搾乳して母乳を除去する必要があります。乳房の過度な張りを減らすことで、赤ちゃんが効果的に吸着できるように搾乳します。
・搾乳は、手や搾乳器を使ってすることができます(178)。乳房の痛みが強く、通常の方法では不可能な場合は、ホットボトル法(ANNEX2参照)などもあります。
・1日か2日経てば、症状は落ち着き、母乳の需要と供給はつり合ってきます。
8.4 母乳のうっ帯を示すあらゆるサインに、すぐ気づくこと
女性は、自分の乳房のケア方法と、乳汁のうっ滞あるいは乳腺炎の初期症状について、知る必要があります。
知っておくことで、家庭で対処したり、問題が解消しない場合に素早く助けを求めることができます。
自分の乳房にしこりがないか、痛みはないか、熱を持っていたり赤くなっていたりしないかチェックしましょう。
・あらゆるリスク要因(例えば、授乳を飛ばしたなど)がある場合
・発熱や体調不良(例えば、頭痛など)がある場合
これらの徴候がある場合にすること
・休息をとる。可能ならベッドで横になる
・症状のある乳房から、頻繁に授乳する
・温かい湿布、お風呂、シャワーなどで患部を温める
・赤ちゃんが、患部から母乳を飲みとる手助けができるまで、しこり部分を「ごく優しく」マッサージする
・次の日になっても改善しなければ、ヘルスワーカーに助けを求める
これらの処置により、多くの場合は母乳のうっ滞や初期の乳腺炎のうちに対処でき、重症化するのを防ぐことができます。
出産直後は、母乳のうっ滞が起こりやすいので、母乳育児の管理方法が重要なんですね。
母乳育児は、知識が深いほど、試練は小さくなります。
効果的な哺乳に必要な情報→ポジショニング
「搾乳で母乳のうっ滞を解消できる」と言っても、搾乳を捨てていると生産量が過剰になって、乳腺炎のリスクが上がってしまいます。
搾乳はコップで飲ませることもできます→カップフィーディング
乳腺炎のリスク要因とは、「油っこいものを食べた」などではなく、こんなことです→リスク要因
授乳中の乳首の痛みや乳房の痛みなどについては、授乳の痛みもどうぞ。
コメント
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生後10ヶ月の子供がいます。母の前で授乳していると
「今そんなに沢山母乳が出るなら、乳腺炎になったとき大変よ」ということを言われました。
しかし最近の更新を見ていて、長く(2歳まで)授乳をすることが乳腺炎の原因になるのではなく
記事にあるようなことが原因だということが分かってきました。
長く授乳することに対する不安が和らいできました。
乳製品やチョコを我慢することなく、
(産院では5分交互に2往復と教わってましたが)時計とにらめっこすることもなく、
のびのびと授乳ができるのもこのブログのおかげです。
ありがとうございます。