母乳育児に困難がある場合の管理方法|WHOガイドライン
母子の健康に責任のある専門職のスタッフは、母子とコンタクトを取れるあらゆる機会に、母乳育児の評価をすることが必要です。
その際に、問題点が見つかった場合の対処方法についてのガイドラインです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第5章 乳幼児の栄養法の継続的支援
5.5 問題を管理し、良い栄養法を実践するための支援
5.5.2 問題点と悪いやり方を指導する場合
<母乳育児>
授乳の問題点や悪いやり方の多くは、外来診療や地域でのケアで管理することができます。
お母さんが特に問題があると自覚がなかったとしても、悪いやり方になっていないか注意しましょう。
正しく効果的に哺乳させるために、赤ちゃんが乳房に吸着できる姿勢を介助する必要があるでしょう(第4章4.5参照)。
そして、授乳時間や授乳の間隔などをどのように改善するべきかを話し合いましょう。
お母さん自身が問題に気付いて、介助を求めてくることもあるかもしれません。
第7章に、よくある授乳の問題点とその管理方法のポイントをまとめています。
介助者ができるレベルよりも、もっと特別な支援が必要な場合は、緊急ではないですが受診が必要になるかもしれません。
下記のような子どもたちは受診させましょう
- 保健所や地域のケアを利用しているにもかかわらず、成長がおもわしくない時
- 通常のやり方ではうまくいかないような授乳の問題点がある時
- 口唇裂・口蓋裂・舌小帯短縮症・ダウン症・脳性まひなどの異常がある時
※口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんに授乳する方法(直母・コップ・スプーン)
※ダウン症・脳性まひの赤ちゃんへの授乳の仕方(直母・コップ)
「母乳育児に困難がみられる=ミルク補足」ではありません。
母乳育児の科学的知識が分かるWHOのガイドラインはこちら
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