真夏は母乳のみだと水分不足になる?
赤ちゃんに白湯を飲ませなさいと言われたことはありませんか?
白湯の習慣が始まった理由は諸説ありますが、WHOのガイドラインには、生後6カ月間は「母乳のみ」で育てた方が良い理由がこのように書かれています。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第1章 乳幼児の栄養法を適切に行うことの大切さ
1.5 適切な栄養法の科学的証拠
~生後6カ月間は母乳のみ~
混合栄養に比べて、母乳のみで育てる方が優れているということは、1984年に認められました。
死に至るような下痢・肺炎などの呼吸器系の病気を、低月齢のうちに発症する数を調べました。
すると、母乳のみで育てられた赤ちゃんの方が、そうでない赤ちゃんに比べて有意に発症数が少ないことが分かりました。
授乳の技術が問題なければ、生後6カ月間は、母乳だけで大多数の乳児に必要な栄養とエネルギーをまかなうことができます。
他の食べ物や飲み物は必要ありません。
高温の地域に住んでいる場合でも、生後6カ月間は水も必要ないということが示されています。
母乳の88%は水分なので、のどの渇きも十分に癒せるのです(52)。
母乳以外の液体を飲んでしまうと、その分飲む量のトータル量が増えるわけではなく、代わりに母乳を飲む量が減ってしまいます(53)。
しかし、産まれた週から水やお茶をあげ始めることが一般的になっていて、これが下痢のリスクを二重に増加させているのです(54)。
真夏に汗をかいていると、水分不足が心配になるかもしれませんが、熱帯地方に住む赤ちゃんですら、母乳だけで十分なのですね。
母乳の88%は水分。
月齢6カ月未満の赤ちゃんには、水も必要ないんですね。
2013/9/9更新
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