母乳育児をするかどうかが大人になっても影響する?驚きの研究結果とは
母乳は単なる栄養補給の手段?体重が増えればどうやって育てても同じ?
これも世界のデータを集めると、見えてくる傾向がありました。
WHOによると、母乳で育てられなかった場合の、デメリットもあるようです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第1章 乳幼児の栄養法を適切に行うことの大切さ
1.5 適切な栄養法の科学的証拠
~母乳育児をしないことのデメリット~
母乳で育てられなかった場合の、長期的なデメリットも次々と分かってきました(17,18)。
ベラルーシ(23)やスコットランド(24)のように衛生環境の良い国でも、
母乳で育てられなかった場合は、下痢性の病気が多くみられることが分かりました。
人工的な栄養法で育つ子供は、免疫に関係するような長期的疾患にかかるリスクが増加します。
これには
- 喘息
- さまざまなアトピー性疾患(28,29)
- 1型糖尿病(30)
- セリアック病(31)
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
などがあります。
人工栄養は、小児白血病のリスクとも関連があるようです(33)。
人工栄養は、循環器系のリスクにもつながります。
これには
- 高血圧(37)
- 血中コレステロール値の変化(38)
- 成人期後期のアテローム性動脈硬化(39)
などがあります。
WHOが母乳を推奨するのには、実に様々な研究結果が元になっているのです。
とは言っても、母乳育児はお母さんの意思や努力があればできるものではなく、医療システムや私たちみんなの知識とスキルが欠かせません。
ガイドラインでは、
「どうすれば母乳が出るようになるの?」
「どうやって母乳育児をすればいいの?」
「母乳育児のトラブルにはどう対処すればいいの?」
などついても、具体的なポイントまで教えてくれています。
2017/1/28更新
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