赤ちゃんの正常な尿の回数
母乳をどれだけ飲めているのか、目で見ることはできません。
でも、赤ちゃんの尿をチェックすることで、母乳が十分に飲めているかが簡単にわかります。
その詳しい判断方法のガイドラインです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第7章 乳房の管理と母乳育児におけるさまざまな障害
7.10 母乳の不足と不足感
哺乳不足のもう一つの信頼できるサイン
~尿量が少ないこと~
十分な量を哺乳できている、母乳のみで育つ赤ちゃんは、通常24時間で6-8回以上の薄い色のおしっこをします。
もし赤ちゃんが一日にするおしっこの回数が6回未満の場合、
特に尿の色が濃い黄色で、においが強い場合は、十分な母乳量は飲めていません。
これは赤ちゃんが十分な量を飲めているかどうか、すぐ判断できる便利な方法です。
ただ、赤ちゃんが母乳以外にも何かを飲んでいる場合は、この方法は役に立ちません。
<原因>
表9に、
- 哺乳量が少ない原因(お母さんの肉体的要因)
- お母さんの体の状態
- 赤ちゃんの状態(病気や異常)
を、授乳の要因ごとに分類してまとめています。
もし1日の尿の回数が6回より少なかったり、おしっこの色やにおいが濃い場合は、哺乳量が少ない可能性があるということなんですね。
母乳育児に必要なのは、運や根性より知識とスキル
哺乳不足の原因としてよくあるのは、母乳の生産能力は十分だけど、授乳スキルが不十分なこと。母乳育児は母子の組み合わせによって最適化する必要があるため、最初からスムーズにいかなくても自然なことです。
増えない体重・多すぎる授乳回数・長すぎる授乳・おっぱいの痛みを解決するには、ポジショニングのスキルが欠かせません。
哺乳量が少ないサインには当てはまらないけど、母乳が足りない気がする場合は、母乳不足感の知識が、迷信を撃退する助けになります。
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2017/2/22更新
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