赤ちゃんに栄養を摂らせようとして、体重だけ気にしてませんか?

赤ちゃんの時って、赤ちゃんの体重を見て順調・足りない・増えすぎの判断をされて、ミルクを足せだの授乳を減らせだの指導されるだけのことが多いですよね。

「どんな栄養法で育てても、体重が増えれば問題ない」とする指導がほとんどです。

 

でも、体重以外の要素も大事ということが分かってきました。

WHOのガイドライン「乳幼児の栄養法」には、こんなことが書いてあります。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第1章 乳幼児の栄養法を適切に行うことの大切さ

1.1 成長・健康・発達

 

”乳幼児期に適切な栄養法で育てること”…それは、成長・健康・能力の発達のためにとても重要なことです。

幼いころ、特に2歳までの栄養摂取が不適切になってしまうと、

体の成長・健康・能力の発達にさまざまな問題が起こり、その影響はとても大きいのです(1-9)。

 

 

幼い頃の不適切な栄養摂取が引き起こす、影響の例

  • 多くの国で問題になってきた小児肥満
  • 発育阻害が起こり、大人になっても本来の身長より数センチほど低くなってしまうこと
  • 女性の生殖能力が影響を受け、将来出産する時に難産になったり産まれた子の出生体重が低くなったりすること
  • 病気になるリスクが高まること。

5歳以下の子供の死亡者数の3分の1は、直接的・間接的に不適切な栄養摂取が原因となっている(2006年のデータ)

 

つまり、赤ちゃんの頃にどんな栄養法で育ったかが、その後もずっと影響することが分かったのです。

 

適切な栄養法とは、単にカロリーをたくさんあげることではありません。

適切な栄養法とは、「何をどんな方法で与えるとベストなのか」を考えたものです。

 

 

そんなこと私の周囲の専門家は誰も教えてくれませんでした。

とっても大事なときをボーッと過ごしてしまった気がします。

 

いや、実際はいろいろ考えながらベストを尽くしてきたつもりだけど、知識があるかないかでこれからの選択肢が変わってきます。

 

 

赤ちゃんの頃に、体重だけではなく「適切な栄養」が与えられているかを気にすることはとても大切です。

とはいっても、世界的にできていないことが多く、日本も例外ではありません。

 

赤ちゃん時代の栄養法が長期的にも大事なことは分かったけど、そもそも「適切な栄養法」って何?

重要な栄養法の一つである母乳育児をするために必要なのは母親の体質や根性ではなく科学的知識です。第2章まとめ|誰も教えてくれなかった、おっぱいと母乳の基礎知識を読めば、一般常識にひそむ迷信に気付けるかもしれません。

赤ちゃんに乳汁以外の食事を与える目的は、乳離れではなく、栄養補給です。第3章まとめ|補完食は離乳食と別のものですには、栄養補給をするための重要なポイントがまとめられています。

2016/5/17更新

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