授乳をやめる必要はないお母さんの状態

断乳指導が入りそうだけど、WHOによると、本当は授乳をやめる必要がない状況もたくさんあるようです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
添付資料1 代替栄養を利用することが妥当な医学的理由
以下のお母さんの状態では、健康の問題が心配されたとしても、授乳を続けることができます。
- 乳房膿瘍
症状のない方の乳房からは授乳を続けるべきです。
症状のある乳房も、治療を始めれば授乳可能です(8) - B型肝炎
赤ちゃんは産後48時間以内、またはできるだけ早くB型肝炎ウイルスのワクチンを投与されるべきです(9)。 - C型肝炎
- 乳腺炎
痛くて授乳できない場合は、症状の悪化を防ぐために搾乳して母乳を乳房から取りのぞかなければいけません(8)。 - 結核
お母さんと赤ちゃんは国の結核のガイドラインに従って管理されるべきです(10)。 - アルコールやドラッグの使用(11)
お母さんがニコチン・アルコール・エクスタシー(麻薬の一種)・アンフェタミン(覚せい剤)・コカイン(麻薬・麻酔薬)または同様な覚せい剤を使うと、その母乳を飲んだ赤ちゃんに有害な影響があることが証明されています。アルコール・オピオイド(麻薬様物質)・ベンゾジアゼピン系薬物・大麻はお母さんと赤ちゃん両方を鎮静する原因となりえます。
お母さんにはこれらを使用しないことを奨励し、禁煙・禁酒・薬を絶つための機会とサポートを与えましょう。
これらの使用をやめるつもりがないお母さん、またはやめられないお母さんは、個々の状況に応じて、授乳する場合のリスク(薬物によるもの)と利点(授乳によるもの)についてアドバイスを求めるべきです。
これらの物質を短期間用いた場合は、その間だけ一時的に授乳を避けることを考えてもいいかもしれません。
お酒・たばこ・ドラッグは、赤ちゃんにとって有害です。
しかし、どれも依存性があるので、お母さんの意思ではどうにもならないケースもあります。
専門家とよく話し合うことや、適切なサポートが必要ということですね。
2017/11/8更新
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