口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんに授乳する方法(直母・コップ・スプーン)

口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんに授乳するときに気をつけること、直母の仕方、手術についてのWHOのガイドラインです。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第7章 乳房の管理と母乳育児におけるさまざまな障害
7.17 子どもの病気・黄疸・奇形
<徴候>
解剖学的な隙間があるために、乳房への吸着と哺乳が困難になります。
口唇裂だけの場合は、乳房で口の隙間をカバーすることで、赤ちゃんは効率的に哺乳できるかもしれません。
口蓋裂の赤ちゃんでも、乳首を押さえるのに十分なだけの口蓋があれば、とても上手に哺乳できることもあります。
<対処法>
赤ちゃんは外科手術を照会されるべきです。
通常は、生後数カ月が経ってから、1回か2回以上手術が行われます。
外科手術を受ける前に、十分に栄養を取って成長しておくことが重要です。
赤ちゃんに直母するときは、お母さんは赤ちゃんの両足が自分の片方の太ももの両側に出るように座らせて、たて抱きするよう介助してもらいましょう。
そうすることで、より嚥下しやすくなり、十分に、または部分的に哺乳できるようになります。
お母さんは、赤ちゃんの手術が終わって直母できるようになるまで、
または直母できるようにするための整形装置が手に入るまでは、コップやスプーンで搾乳を飲ませることができます。
赤ちゃんを受け入れ、授乳を継続し、赤ちゃんは手術をすれば見た目はほとんど通常通りになり、通常の生活ができるようになることを信じるために、家族には多大なるサポートと助けが必要になります。
哺乳するとき、赤ちゃんは口蓋と舌で乳首をとらえています。
だから、口蓋裂の赤ちゃんは、全員ではありませんが直母が難しい場合があります。
その場合、手術で口蓋を整形できるまで、人工の口蓋代わりになってくれる整形装置を装着すれば、直母しやすくなるそうです。
筋力も弱い赤ちゃんの場合は、ダンサーハンドポジションでの授乳も効果があるようです。
WHOは、もしお母さんや家族が、
「赤ちゃんを受け入れ、授乳を継続し、赤ちゃんは手術をすれば見た目はほとんど通常通りになり通常の生活ができるようになること」
に少しでも疑問や不安を感じるなら、安心できるまで専門家のサポートを受けることを推奨しています。
2017/4/5更新
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。