母乳を”作る”ホルモン、プロラクチン②母乳量の調節

生まれた赤ちゃんそれぞれに、どのくらい母乳が必要になるかは、産んでみないと分かりません。

単児か双児かでも全然違います。

 

母乳の生産量を調節する仕組みがないと、少なすぎたり多すぎたりして、大変なことになります。

どのように調節されているのでしょう?

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第2章 母乳育児の生理学基礎

2.5 乳汁生産のホルモン制御

 

赤ちゃんが哺乳すると、プロラクチンの血中レベルが上昇し、腺房からの母乳の分泌が促されます(図4)。

Figure4

 

プロラクチンの血中レベルは授乳開始から30分後が最も高くなります。

これは、「次の授乳に向けて母乳を作る」という重要な効果があります。

 

 

産後数週間は、赤ちゃんが哺乳して乳頭を刺激すればするほど、プロラクチンの分泌量が増え、プロラクチンの分泌が増えるほど母乳の生産量も増えます。

 

この、「乳頭への刺激があるほど母乳の量が増える効果」は、母乳の分泌が確立されて行く過程で特に重要なことです。

 

 

産後数週間を過ぎても、プロラクチンは乳汁の生産に不可欠なものです。

 

しかし、産後数週間を過ぎると、プロラクチンの分泌量と母乳の生産量の間に、密接な関係性は見られなくなります。

とは言っても、もし母親が授乳をやめれば母乳の分泌も止まり、底をついてしまうでしょう。

 

産後、授乳するほどプロラクチンの分泌が増え、プロラクチンの分泌が増えるほど母乳の生産量も増えていく仕組みは、それぞれの赤ちゃんオーダーメイドの母乳量を生産できるようになるための、とても合理的な仕組みです。

 

産後にどんなことが産後数週間を過ぎて、プロラクチンの生産量と母乳の生産量が一致しなくなった後も、母乳の生産量は必要に応じて(飲ませる量に応じて)変化していきます。

産後に頻回授乳を頑張っておけば、後で楽ができる!

 

乳房には、母乳量を増やす仕組みだけでなく、減らす仕組みもあるんです。

母乳の分泌を止める物質が母乳中に入っている!?

 

母乳が作られる仕組みは【授乳のステップ①母乳が作られる仕組み】で基礎を押さえておきましょう。

その他にも、「母乳の出がよくなる仕組み」や「母乳中の免疫はいつまで効果があるのか」などについては、【第2章まとめ|誰も教えてくれなかった、おっぱいと母乳の基礎知識】を読めば、迷信に惑わされず、本当はどんな仕組みなのかを理解することができます。

2015/10/23更新

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