母乳を”作る”ホルモン、プロラクチン①妊娠中の役目

妊娠中から、母乳を作る準備は始まっています。

でも妊娠中は母乳が出にくい仕組みになっています。

いったい体の中ではどんなことが起こっているのでしょう?

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第2章 母乳育児の生理学基礎

2.5 乳汁生産のホルモン制御

 

 プロラクチンは、腺房から乳汁を分泌するために不可欠なホルモンです。

プロラクチンの血中濃度は妊娠中に急上昇し、乳腺組織の成長と発達を促して、母乳を生産する準備をします(19)。

 

しかし、妊娠ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)が、プロラクチンが母乳を分泌する働きをブロックするため、母乳は分泌されません。

 

産後、プロゲステロンとエストロゲンの血中レベルはガクンと落ちてプロラクチンをブロックできなくなるので、母乳の分泌が開始されます。

 

プロラクチンには「乳腺組織を発達させる働き」と「母乳を作る働き」があるんですね。

妊娠中は”妊娠ホルモン”が「母乳を作る働き」を邪魔するので、母乳は出にくいのです。

 

赤ちゃんを産むと、妊娠ホルモンは必要がなくなって分泌がガクンと減るので、母乳の分泌が本格的に始まるのですね。

 

母乳が作られる仕組みは【授乳のステップ①母乳が作られる仕組み】で基礎を押さえておきましょう。

その他にも、「母乳の出がよくなる仕組み」や「母乳中の免疫はいつまで効果があるのか」などについては、【第2章まとめ|誰も教えてくれなかった、おっぱいと母乳の基礎知識】を読めば、迷信に惑わされず、本当はどんな仕組みなのかを理解することができます。

2017/1/28更新

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