お母さんと赤ちゃんの味方の病院を増やしたい!BFH戦略
BFHとは、Baby-friendly Hospitalの略です。
通称「赤ちゃんに優しい病院」です。
なぜBFH戦略を行う必要があったのでしょうか。
母乳育児がうまくいくかどうかは、お母さんの体質で決まっているのでしょうか。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第4章 産科施設における、乳児の栄養法の管理と支援
4.1 BFHI
出産は産科施設で行うことが多いので、そこでどのような健康管理が行われるかが、乳児の栄養法にとても大きく影響します。
赤ちゃんが生まれたときから授乳を奨励し、授乳が立ち上がる段階で生じる困難を予防し、その後起こるべく困難に打ち勝つためには、お母さんには正しい管理と技術のサポートが必要となります。
お母さんになる準備をするために、出産前に、日常的にサポートやカウンセリングを利用できるようにするべきです。
その目的は、産まれたその時から授乳を開始するのを助けることと、産後、母乳育児を完全に軌道に乗せることを確実にすることです。
母乳育児ができないお母さんや介護者には、カウンセリングと別の栄養法のためのサポートが必要です。
BFHIを行わない場合は、母乳育児をいつの間にか妨げていることが多く、その結果、赤ちゃんの健康も害することになってしまいます。
赤ちゃんに優しいやり方は、母乳のみで育てられている子どもの割合を増やすためにも効果的だと示されました(4,5)。
10カ条それぞれに、有効性を示す科学的証拠があります。
しかし、10カ条全てを一緒に実行した方が、一部だけを実行するよりも、さらに有効性が高いのです(6)。
BFHIは“完母”に固執したいのではなく、妊娠出産におけるあらゆる段階で、適切な対応をし、不適切な対応を排除していくと、結果的に母乳のみで育てられている子どもの割合も増えたということなんですね。
つまり、あまり知られていないことですが、どういう産科施設で産むかが、母乳育児を軌道に乗せるためにはとても影響が大きかったのです。
母乳育児の立ち上がりに必要なのは母親の努力より医療システム!
BFHと名乗る病院全てが達成している高いハードルは何?近くにBFHがなくても、できるだけそれに近い産科施設を選ぶための見分け方は?
など、産科施設のシステムについての話は第4章まとめ|赤ちゃんに優しい病院、BFHとはにまとめてあります。
2017/1/28更新
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