BFH認定病院になるには厳密な評価を受けます

BFHに認定されるには、クリアしなければいけない条件が厳密に決められています。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第4章 産科施設における、乳児の栄養法の管理と支援
4.1 BFH戦略
BFH(赤ちゃんに優しい病院)イニシアチブは、
産科施設が管理の基準(1)を規定し、変革することを目指して、1992年に始まりました。
囲み記事No.5に要約された「母乳育児を軌道に乗せるための10ステップ」を実行し、
WHA(世界保健会議)で採用された国際規約のうち、関連する項(3)に従う病院だけが、BFH(赤ちゃんに優しい病院)と認定されます(2)。
BFHに認定されることを目指す施設は、施設の方針・どのようなトレーニングをしているか・規約のコンプライアンスを含めて、10ステップ全てを実行しているかが公式に評価されます。
規範は国際基準によって詳細に定義されています。
この基準に従って評価を行うための方法を、WHOとユニセフが開発し、それが世界中で用いられています(1)。
母乳育児を軌道に乗せるためには、
①産科施設が母乳育児を妨害しない方法で赤ちゃんを管理すること
②お母さん自身が正しい母乳育児の知識を知ること
③熟練したスキルで母乳育児をサポートしてもらうこと
の3つが欠かせません。
10ステップには、それらが全て網羅されているので、BFHは他の産科施設とは比較にならないほど高い母乳率になるのです。
なんとなく母乳推進を考えていたらOKというわけじゃないんですね。
かなり具体的で細かい、国際的に統一された決まりがあるんですね。
母乳育児の立ち上がりに必要なのは母親の努力より医療システム!
BFHと名乗る病院全てが達成している高いハードルは何?近くにBFHがなくても、できるだけそれに近い産科施設を選ぶための見分け方は?
など、産科施設のシステムについての話は第4章まとめ|赤ちゃんに優しい病院、BFHとはにまとめてあります。
2017/1/28更新
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