BFH出産レポ|母乳育児のチェックポイント①

産後数日に、母乳育児がうまくいっているかどうかの手がかりをどうつかめばいいの?

まずは、母乳が飲めているかどうかが分かるサインについて、赤ちゃんに優しい病院(BFH)で出産した個人の体験と、WHOのガイドラインなどを参考に、レポートしてみたいと思います。

<母乳が飲めているかのチェックポイント>

母乳が飲めているかは「赤ちゃんの体重推移、おしっこの回数、うんちの変化、上手におっぱいに吸着できているか」で判断すると、より正確です。

●生理的体重減少(産まれた直後は赤ちゃんの体重が少し減る)
入院中(4-5日)に赤ちゃんの体重が増え始めるとOK。

(私の場合は、最初の3日間は減り続け(出生体重から-6%)、4日目に増え始めた。間に合わない場合は入院延長か再来院と言われた)

●出生体重に戻るまで
出生体重に戻るまでにかかる日数は赤ちゃんによって違うけど、WHOによると生後1週間くらいで戻る赤ちゃんが多く、全ての赤ちゃんは生後3週間以内に戻るべきだそう。

2週間健診がある病院は、栄養法に問題があっても早めに気づけるので、より安心です。
私が出産したBFHでは、2週間健診より前にも、それぞれの母子チームの母乳育児の困難さに応じて、入院期間延長/退院後の再受診/電話相談/母乳外来など、母子の共同作業のチェックとサポート体制が整っていました。

何事も、最初は上手くできなくても自然なことだし、プロにチェックしてもらうことがめんどうでも、長い目で見れば楽な道への近道だと思います。

赤ちゃんの体重増加に不安がある場合、まず母乳が出ていないことを疑うのが一般的ですが、実際は、「出ているけど飲めていない」可能性の方が高いので、共同作業の最適化が重要なのです。

●おしっこ

初日は24時間で1-2回でOK。色は黄色。日が経つにつれて、少しずつ回数は多く、色は薄くなっていく。

これを知らないと、おしっこの少なさに驚いて、母乳が出ていないんじゃないかと不安になってしまうこともあると思いますが、最初は1-2回で十分なんですね。

●ウンチ

日齢3-4日目に、タール便と一緒に緑っぽい水成分も出始めるとOK

(オムツを見ると、黒くて粘度のあるウンチの周りに、わずかに緑っぽい水分が吸収された様子が現れる)

日が経つにつれ、少しずつ黄色く柔らかくなっていく。

●授乳後も乳頭が変形せずに飲めたら、上手く吸着できているサイン。

例えば、授乳後に、乳頭がヌーク(哺乳瓶ブランド)の乳首のような形になった時は、乳頭の根元に舌が引っかかっていて、上手く飲めていない

上手に吸着できると、乳首の形は変わらず、痛みもなくなる。

「初産は痛くて当然、経産婦は慣れているから痛くない/経産婦でも最初は痛い」というのは正しくなくて、やはり吸着が浅ければ痛いし、上手に吸着できれば痛くなくなるようです。

母乳育児は知識は深く、試練は少なく

母乳の生産量をちょうどよくする授乳方法や、効率よく母乳を飲むためのスキルを身につけるには、ポジショニングが欠かせません。

母乳が増えたり減ったりする仕組みについては母乳の生理学もどうぞ。

2017/5/13更新

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コメント

    • ふぁん
    • 2015年 3月 20日

    こんばんは。
    2ヶ月の息子を育てている者です。

    子供が低出生体重児で産まれてすぐにNICUに入院したため、直接母乳を飲ませることが出来なくて母乳の立ち上がりの遅さや分泌量の少なさに悩んでいました。
    子供が退院してからは完母を目指していましたが、ミルクを補足しながら「ミルク缶には飲ませる目安回数8回とあるのに、今日は10回以上もあげてる…オッパイ足りないんだろうか」と 不安に思っていました。

    こちらのブログを拝見して、完母なら頻回の授乳でも長時間授乳することがあっても大丈夫だと知り、気持ちが晴れやかになって自信を持ってオッパイをあげられるようになりました。今は完母です。
    また、カロリーの高い後乳まで飲ませるように意識して授乳してるおかげか、2,080gで産まれた子が今は4,200gを超えました。

    このブログに出会えたことを本当に感謝しています。ありがとうございます。
    2人目のお子様も産まれて大変でしょうが、どうかブログを続けていってください。応援してます。

    • こんにちは。お子さん大きくなりましたね!!
      >気持ちが晴れやかになって自信を持ってオッパイをあげられるようになりました。
      本当に何よりです(*^-^*)
      まだ興味のあるテーマはいくつもあるので、ぼちぼちやっていこうと思っています!

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