BFH出産レポ|母乳育児のチェックポイント②
産後数日に、母乳生産能力の立ち上がりはどんな感じになるの?
赤ちゃんに優しい病院(BFH)で出産した個人の体験と、WHOのガイドラインなどを参考にレポートしてみたいと思います。
<母乳生産能力の立ち上がり>
本当は、自分の生産能力を正確に知ることはほとんど不可能だし、そもそも知らなくて問題ないのですが、これを知らないと不安になるかもしれない大事なポイントや、よくある悩みに注目してみました。
●産後数日は赤ちゃんが母乳を飲んでいる感覚はナシ!?
産まれたばかりの赤ちゃんに必要な母乳量は少ないし、慣れないうちは飲んでいるのかいないのかよく分からなくても自然なこと。まるで授乳“ごっこ”をしているように感じるかも??
でも、「出ないおっぱいを一生懸命吸っている可哀想な赤ちゃん」に涙…するのは早いです。
母乳の哺乳量を可視化した研究で明らかになっているのは、「母親自身の感覚はとにかく当てにならない」ということ。
例えば、まさに射乳が起こっている真っ最中でも、自分では分からないことの方が多いのです。
自分の感覚よりも、前回の記事の「母乳が飲めているサイン」の方が重要なので、あとは赤ちゃんが欲しがる度に、淡々と練習するつもりで、安心して授乳できたらいいですね。
(私の場合、赤ちゃんをおっぱいに吸着させることがとても難しく、前途多難の4文字にガッツリ包囲されていたのですが、「まぁ、赤ちゃんは羊水飲んでるし、それどころじゃないから(*^。^*)」という助産師さんの一言に肩の力が抜けて、落ち着いて、あきらめずに対処できたように思います)
●初日は母乳がにじむ程度出ればOK
産まれたばかりの赤ちゃんに必要な母乳量は少ないので、作られる量が少なく感じても、不安に思わなくて大丈夫です。
おっぱいに上手く吸着できるようにサポートすることと、赤ちゃんが欲しがるだけ授乳することで、必要なだけ飲める手助けになります。
●前日より乳房が重い感じがすれば、母乳の生産量が増えてきたサイン
WHOによると、産後2-4日が一般的な開始時期。
つまり、早い人でも本格始動するのは産後2日目頃。産後4日目頃に本格始動する人も多いので、焦らずに。
※「赤ちゃんは三日分のお弁当を持って産まれてくる」とは言いますが、初日から初乳はちょっとずつ(それが赤ちゃんにとっては十分な量)出ていて、この間も赤ちゃんは断食しているわけじゃないので安心してください。
自分の乳房の変化に敏感になっておくことも、後々、役に立つと思います(赤ちゃんの様子から、もう空っぽなのかな?と思っても、触るとまだ入ってることが分かって、母乳不足を感じずに済んだり)。
母乳の生産量をちょうどよくする授乳方法や、効率よく母乳を飲むためのスキルを身につけるには、ポジショニングが欠かせません。
母乳が増えたり減ったりする仕組みについては母乳の生理学もどうぞ。
書籍「ちょっと理系な育児(母乳育児編)」にも、母乳育児の立ち上がりやトラブル回避のための情報がまとめられています。
2017/5/13更新
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