カンガルーケアをした時の赤ちゃんの様子

産後すぐに赤ちゃんをお母さんの胸の上に乗せることを通称カンガルーケア、正式にはスキンtoスキン・コンタクトといいます。

 

その時の、赤ちゃんの様子を研究した結果がまとめられています。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第4章 産科施設における、乳児の栄養法の管理と支援

4.4 早めのコンタクト

 

スキンtoスキン・コンタクトは、母乳育児の始め方としてもベストなやり方です。

 

すぐに哺乳を始めようとする赤ちゃんは少ないです。

多くの赤ちゃんはしばらくの間静かにしていて、20-30分以上経ってから、一部の赤ちゃんは1時間以上経ってから、哺乳の準備が整ったことを示すサインを見せるだけです(14)。

 

介護者は、赤ちゃんがお母さんの胸の間に快適にいられることを確実にしなければいけませんが、哺乳させようとしてはいけません。

赤ちゃんは自分のペースでできるからです。

 

最終的に、赤ちゃんは最初よりも覚醒し、頭を持ち上げて周りを見て、口を動かし始め、自分の手を吸ったりおっぱいをもんだりし始めます。

一部の赤ちゃんは嗅覚によって乳輪や乳首を見つけ、自分でその方に移動します(15)。

 

お母さんは、哺乳させるために、赤ちゃんが乳輪や乳首へ近づく手伝いをしていいのです。

 

多くの赤ちゃんは、この時上手に乳房に吸着します。

これが、赤ちゃんが効率的な哺乳の仕方を学ぶための、手助けになるのです(14,16)。

 

産後早期にスキンtoスキン・コンタクトを取ることは、オキシトシンの分泌を刺激し、胎盤の娩出を促し、出血のリスクを低減し(17,18)、母子の愛着形成を促進します(19)。

 

お母さんが麻酔や鎮痛薬(特に合成麻薬性鎮痛薬ペチジン)を投与されていた場合は、赤ちゃんは鎮静されていて、覚醒して乳首を探し始めるまでにより長い時間がかかるかもしれません(20)。

 

どんな理由があるにせよ、最初の授乳が遅れそうなときは、お母さんは初乳を搾乳してコップやスプーンで飲ませることができます。

 

赤ちゃんが安らぎと栄養を求めるときはいつでも、お母さんが肌と肌が触れ合うように赤ちゃんを抱っこすることを奨励し、手助けされるべきです。

 

スキンtoスキン・コンタクトは、おまじない的なものではなく、科学的に効果が証明されている手法です。

スキンtoスキン・コンタクトをすると、胎盤の娩出を促したり、出血を抑えたり、母子のお互いへの関心が高まったりする効果もあるんですね。

 

私の場合は、第一子出産時、バースプランで「カンガルーケアをしたい」と要望を出したら、母子共に服を着た状態で脇に抱っこさせてもらいました。

なので、バースプランを話し合う際は、もっと具体的に(裸の赤ちゃんを抱きたい等)希望を伝えた方がいいのかもしれません。

 

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2017/1/30更新

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