IMCIを補強する7つの“必須栄養素アクション”
小児疾患統合管理(IMCI)は健康な子ども・そうでない子どもの最適な栄養法を促進しています。
それを補い、幅広い層で最適な乳幼児の栄養法を促進するのが“必須栄養素アクション”です。
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第9章 政策・医療制度・地域活動
9.2 医療システムと医療サービスの強化
9.2.2 必須栄養素アクション
IMCIは小児医療サービスに焦点を置いていますが、必須栄養素アクション(ENA)によるアプローチによって、簡潔な栄養についての話の統合を促進し、医療制度の多様なとっかかりに介入することができます(11)。
ENAによるアプローチは、7つの必須栄養素アクションを促進します。
- 出生後6カ月までは母乳のみで育てること
- 月齢6カ月からは適切な補完食を始め、その間も母乳育児は24カ月以上まで続けること
- 病中病後も適切な乳幼児の栄養法を行うこと
- 女性は十分な栄養を摂ること
- ビタミンA欠乏症を管理すること
- 鉄分のサプリメントで貧血を管理し、女性と子どもの寄生虫駆除を管理すること
- ヨウ素欠乏性障害を管理すること
これらは母子が医療サービスを受ける全ての重要な機会に行われるべきです。
その機会とは:
- 産前ケア
- 分娩出産時や分娩直後のケア
- 産後ケアや避妊のための受診
- ワクチン接種
- 成長の経過観察と促進
- 元気な赤ちゃんや具合の悪い子どもの受診
ENAのアプローチはIMCIの足りない部分を補い、様々なレベルで乳幼児の栄養法のための計画の手引きとなるでしょう。
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