母乳育児がうまくいくかは周囲から受ける影響も大きい
お母さんがどのように子どもを育てるかは、必ず周囲の影響を受けます。
お母さんだけでなく、その地域全体で正しい栄養法をサポートするために必要なこととは何でしょうか?
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第9章 政策・医療制度・地域活動
9.3 家族や地域での行いを強化すること
お母さんが家族や地域から受けるサポートもまた、自分の子どもたちを適切に養う能力に重大な影響を与えます。
お母さんが、母乳のみで育てることが当たり前の環境で暮らしている場合は、他の食べ物や飲み物を早すぎる時期に与えようとはしにくいようです。
母乳育児の文化を創り、お母さんやお世話をする人や広い地域社会が正しい乳幼児の栄養法を行うための知識と技術を持つことを保証することが、医療制度を補うものとして不可欠なのです(12)。
地域で適切な活動をすることが、次に示すような保健部門と協力することができます。
- 行動変容のためのコミュニケーション(behaviour change communication, BCC)
- 地域のヘルスワーカーの訓練と支援
- 本職ではない・同等の能力をもつカウンセラーの訓練と支援
- 母乳育児の支援団体の育成
つまり、適切な知識を持っている人たちに囲まれた環境なら、そのお母さんは最適な栄養法を実践できる可能性が高いということですね。
逆に、周囲が間違った知識を持っていれば、そのお母さんは不適切な栄養法を行う可能性が高い、ということですね。
「周囲から、正しい栄養法を支援できる環境をつくるためのやり方」は、次の記事から取り上げていきます。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。