授乳中、乳頭(特に付け根)が痛い|授乳のサイン
授乳後に乳頭の形が変形していたら、うまく吸着できていないサインです。
たとえば授乳後にヌーク(NUK;哺乳瓶ブランド)の乳首のような形になっていたら、赤ちゃんの舌がすべって、乳頭に引っかかっている可能性があります。
授乳後に、こんな風に、先端や付け根が平らにつぶれていたり、乳頭の形が変形したりしていると、赤ちゃんは乳頭の先だけ吸っている状態かも。
乳頭を一生懸命吸っても、お母さんが痛いだけで、母乳はあまり飲めません。
うまくおっぱいに吸着できない場合の、原因と対処法をまとめます。
原因①赤ちゃんの口の開き方が小さく、吸着が浅い
産まれたときから大きな口を開けてかぶりつける赤ちゃんもいれば、おっぱいが欲しくても口を開けようとしない赤ちゃんもいます。
さらに、体が小さい時期ほど、相対的に口の大きさ自体も小さいでしょう。
対処法:
おっぱいへの吸着が得意な赤ちゃんも、そうじゃない赤ちゃんも、良いポジショニングをリードすることで、自然と上手に哺乳しやすくなります。
おっぱいへの吸着が得意な赤ちゃんは【レイドバック法】、得意じゃない場合は【交差横抱き】が参考になるかもしれません。
自分の赤ちゃんは吸着が得意なのかどうかは、【哺乳が得意な赤ちゃんと苦手な赤ちゃんがいる】をヒントにどうぞ。
原因②乳輪が固い
乳房が張っていたり、乳首に柔軟性がなかったりすると、それはまるで、ようかんを縦にしてかぶりつこうとするようなもの。
舌はすべるし、くわえるために必要なあごの力も半端ないし、とてもハードルが高くなります。
対処法:
必要なくなるまで(前ほぐししなくても柔らかい状態を保てる時期になるまで)は、毎回の授乳の直前に、飲ませる方の乳房の乳輪部分をほぐすといいかもしれません。
やり方は、搾乳するように、痛くない強さで、指でゆっくり圧迫します。搾乳することが目的じゃないですが、乳輪部分に溜まっていた母乳は出てくると思います。
指の当て方は【搾乳の仕方】を参考にどうぞ。
固さの目安は(絶対ではないですが)、乳頭を中心に、半径2cmを指で軽くつまんでつぶすことができれば飲みやすい(柔軟性がある)、指で軽くつまんでもつぶせないほど張っている場合は飲みにくい(固い)というのも一つの参考にしてみてください。
授乳直後の固さを確認してみると、違いが分かりやすいと思います。
理由③赤ちゃんに向かい合う乳房が壁のようで口に入らない
新生児にとって、乳房は巨大ハンバーガーのように感じるかも。私たちも、巨大ハンバーガーの側面にいきなりかぶりつこうとしても、とっかかりがなく、難しいです。
対処法:
乳房をブラのワイヤーが当たる辺りから手のひら(指)で水平に支え(親指は乳房の上側に添えて)、かぶりつきやすくします。
この時、指が乳輪付近にかかると、吸着しにくくなるので、特に赤ちゃんのあご側を手で邪魔していないか気を付けましょう。
「上下につぶす」というよりは、「下から支える」というイメージの方が、吸着を邪魔しにくく、やりやすいかもしれません。
参照(WHOガイドライン)
母乳育児はスキルが重要!
この記事では、「乳房に吸着させるコツ」に焦点を当てています。楽な授乳姿勢などは、タグ#ポジショニングをどうぞ。
授乳頻度や授乳回数などについての疑問は、【「母乳育児が軌道に乗る授乳方法」のやり方・疑問・悩み|まとめ】をチェックしてみてくださいね。
2017/5/13更新
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