ベビースケールは必要?赤ちゃんの体重を量る時の心得

まず、ベビースケールを使って、赤ちゃんの体重を「毎日」量ることは、慎重に考える必要があります。

たまたま体重増加度が「平均以上」で増えた場合は、安心材料になるかもしれません。

でも、例えば、「昨日から5 gしか増えなかった」場合や、「直母量を量ってみたら10 gしか飲めていなかった」場合に、その意味を正しく判断して対処できるお母さんは、少ないんじゃないでしょうか。

たいていは、「母乳が出ていないのかな〜」と不安になって、ミルクを飲ませ始めることになるでしょう。

そう、「母乳不足感」の原因にもなってしまうのです。

目先の数字だけでなく、その意味や原因、全体の傾向もトータルで冷静に判断できる自信があるお母さん以外は、「不必要に」自信を失くす可能性が高いので、やめておいた方が無難でしょう。


<役に立つ体重のチェック方法>

赤ちゃんの成長は、体重だけで判断することはできませんが、日常的に、お母さんが自分で知ることができる手がかりとしては、やっぱり体重が一番手軽で、役に立つので、はかり方のポイントをまとめます。

●はかるタイミング

母乳育児が軌道に乗るまでは1週間おき、軌道に乗ってからは1カ月おきに量り、数字を記録しながら、WHOなどの成長曲線のグラフに点を打っていくと、変化が分かりやすいです。

●はかり方

ベビースケールが身近になければ、大人用の体重計で赤ちゃんを抱っこして量り、大人の体重を引いて計算するやり方で十分です。

(例えば、抱っこした時の体重が53.5 kgで、大人だけの体重が50.0 kgの場合は、赤ちゃんの体重は3.5 kgということ)

誤差があっても、その時々の正確な体重よりも、「どのように変化しているか」が分かることが大事なのです。

誤差(最少表示g)が大きい体重計を使う場合は、毎回同じものを使うことで、誤差込みの傾向を知ることができます。

1日あたりの増加量は知らなくてもいい

「1日に〇グラム以上増えればOKか」は、赤ちゃんによって本当にバラバラ!!なので、あまり参考になりません。

試しに、WHOが公表している【出生体重2500-3000 gの赤ちゃんの体重増加速度】を見てみると、バラバラっぷりが分かると思います(他の出生体重の赤ちゃんのリンクも貼ってあります)。

g/日を計算するのではなく、WHOの成長曲線【WHOの体重-月齢曲線】に、上記のやり方で量った数値を記録し、スタンダードカーブに沿って増えているかをチェックしましょう。

関連記事

1回の直母量が少ない…でも大丈夫!|数値の見方

多くのお母さんが経験する母乳不足感

一般的に、赤ちゃんの様子で困ったことがあると、何かとおっぱいのせいにされがちです。

そのため、たとえ必要以上に母乳が作られていたとしても、「母乳が出ていない」と感じることも珍しくありません。

母乳育児を軌道に乗せるために必要なのは、運や根性ではなく、知識とスキルです。

張らないおっぱい・少ない搾乳や直母量に不安を感じたら、母乳不足感の知識が、迷信を撃退する助けになります。

増えない体重・多すぎる授乳回数・長すぎる授乳・おっぱいの痛みを解決するには、ポジショニングのスキルが欠かせません。

2017/4/16更新

関連記事

コメント

    • しおん
    • 2014年 1月 25日

    第一子のときとにかく母乳不足感が拭えずミルクをやめられなかったので、第二子の誕生に合わせてはかりを買いました。
    最初のうちは毎日計っていましたが、とにかく一週間単位でどれ位増えているか、一日の増え具合に一喜一憂しないように気をつけていました。
    あと、一日の同じ時間、授乳後でおむつ交換後に計ることに決めていました。

    一度など、体重が全く増えない日が2日続き、主人と二人で「はかりが壊れた?」と首を傾げたことも。赤ちゃんはまだまだほぼ1時間おきの瀕回授乳で、しかも飲んでいる感じもあり、おむつもしっかりぬれていました。
    3日目、どかんと100g以上増えていましたε=( ̄。 ̄;)
    赤ちゃんの体重って、毎日同じように増えるわけじゃないんですね。大人もきっとそうだと思いますが。

    今では母乳育児も大分安定してきたので定期検診のときの体重測定のみです。

    母乳育児がスムーズに行くこともですが、赤ちゃんたちが元気に成長していくのを毎日見るのは本当に楽しいですね。

    • 2日間全く増えていないと、不安になってミルクを足してしまいそうですが、そこで冷静に様子を見れたのはさすがですね。
      そして、3日目に100 g以上増というのもすごい!
      楽しんで子育てできるのは素敵なことですね♪

  1. この記事へのトラックバックはありません。

理系育児オススメ記事

ページ上部へ戻る