出生体重2500-3000 gの赤ちゃんの体重増加速度|WHO
赤ちゃんの体重増加速度の目安は18 g/日以上?25 g/日以上?30 g/日以上?
そんなの、赤ちゃんによっても、時期によっても、バラバラなのが自然なことです。
母乳で育っている2500-3000 gで産まれた赤ちゃんの体重は、どのように増えるのでしょうか?
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
添付資料3 成長速度一覧表
Table1-2 出生体重2500-3000 gの赤ちゃんの体重増加度 | |||
週齢(日齢) | センタイル | 男児 | 女児 |
0週(0-7日) | 中央値 | 150 | 150 |
7日間の増加量(g) | 下から25番目 | 0 | 0 |
下から10番目 | -150 | -100 | |
下から5番目 | -200 | -150 | |
サンプル数 | 88 | 109 | |
1週(7-14日) | 中央値 | 250 | 200 |
7日間の増加量(g) | 下から25番目 | 150 | 100 |
下から10番目 | 0 | 0 | |
下から5番目 | -100 | -100 | |
サンプル数 | 88 | 108 | |
2-3週(14-28日) | 中央値 | 700 | 600 |
14日間の増加量(g) | 下から25番目 | 550 | 450 |
下から10番目 | 450 | 400 | |
下から5番目 | 450 | 300 | |
サンプル数 | 95 | 124 | |
4-5週(28-42日) | 中央値 | 550 | 500 |
14日間の増加量(g) | 下から25番目 | 500 | 382 |
下から10番目 | 350 | 300 | |
下から5番目 | 300 | 300 | |
サンプル数 | 95 | 127 | |
6-8週(42-60日) | 中央値 | 650 | 550 |
18日間の増加量(g) | 下から25番目 | 550 | 400 |
下から10番目 | 450 | 300 | |
下から5番目 | 450 | 300 | |
サンプル数 | 96 | 127 |
これは経験値です。
これは、「単に2500-3000 gで産まれた赤ちゃん」のデータではなく、「健康に育っている赤ちゃん」のデータです。
つまり、この中の一番遅いペースで育っている赤ちゃんも、一番早いペースで育っている赤ちゃんも、全員健康に問題はなかったということです。
<「体重増加度」は週齢によって変化する!>
表を見ると、どのセンタイルに沿って成長している赤ちゃんも、週齢2週頃(日齢14-28日)に体重増加度が大きくなっていることが分かります。
これを成長加速現象といいます→※赤ちゃんには急速に成長する時期がある|よく泣く赤ちゃんの原因②
成長加速現象が一息つくと、再び増加速度もゆるやかになっていくことも分かります。
これは多くの赤ちゃんに起こる正常なことで、母乳不足が原因ではありません。
<生理的体重減少からの戻り方は?>
週齢1週が終わる、日齢14日の時点では、まだ出生体重まで戻っていない赤ちゃんもいることが分かります。
WHOは、週齢2週の最終日までに、全ての赤ちゃんは出生体重に戻るべきと指導しています。→※WHOが定める体重増加不足の目安
他の出生体重で産まれた赤ちゃんのデータはこちらから
成長曲線のグラフはこちら→※月齢に対する体重不足が分かります|WHOの体重-月齢曲線
2013/11/22更新
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