病気中の離乳食の与え方|WHOガイドライン

子どもが病気になると、食欲が減ることも多いですよね。

それでも離乳食はあげた方がいいのでしょうか?

病気中は離乳食はお休みした方がいいのでしょうか?

 

今回は、病気中と回復期の子どもには、補完食と母乳をどのように与えたらいいかのガイドラインです。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第3章 補完食

3.1補完食の指導原則

 

指導原則10. 
病気の間は、より頻繁に授乳もしながら水分の摂取量を増やし、やわらかくて子どもが好きな食べ物を食べさせましょう。
病後は、いつもよりも食事の回数を増やし、たくさん食べさせるようにしましょう。

 

病気の時は、必要な水分量が増えるので、いつもより多くの水分を与えて飲ませるようにしましょう。

子どもの要求に応じて、授乳も続けましょう。

授乳の要求が増える一方で、食事への食欲は減少することが多いので、母乳が水分と栄養の両方の主要な源となります

 

また、栄養摂取量を維持し、回復を促すために、補完食をいくらか食べさせましょう(20)。

子供の好きな食べ物や、柔らかくおいしそうなものを食べさせた方が、よく食べることが多いです。

 

一度に食べられる量はいつもより減る傾向にあるので、お世話をする人はいつもより一回の食事量は少なめにして、いつもより回数を増やして与えましょう。

 

乳幼児が回復期に入り、食欲が出てきたら、お世話をする人は毎回の食事をいつもより増やすか、一日の食事や軽食の回数を増やしましょう

 

 

<ポイントの整理>

病気中は…

  • 積極的に水分補給する
  • 母乳をあげている場合は、母乳は水分と栄養の重要な源になるので積極的に飲ませる
  • 子どもが食べたがるものを食べさせる
  • 一回の食事量は少なめにして、回数を増やして食べさせる

 

病後は…

  • 食事の量をいつもより増やすか、食事や軽食の回数を増やす

 

「病気中だから」「病み上がりだから」と、大人が一方的に食事量をセーブするのではなく、食べそうなら食べさせる(=応答性栄養法といいます)ことが重要なんですね。

 

補完食の目的は乳離れじゃなくて栄養補給

WHOが推奨する補完食は、目的がシンプルで栄養豊富です。そもそも、なぜステップアップしなければいけないの?どんなものをどう調理すればいいの?など、基本的な話は第3章まとめ|補完食は離乳食と別のものですが役に立ちます。アレルギーについてもっと詳しい話や、食べない・マナーなどについては、離乳食の悩みから解放されたい!補完食のヒント集をどうぞ。

 

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