離乳食のガイドラインの作り方|WHO

子どもの栄養に責任のある管理者や、離乳食のガイド策定委員のためのWHOのガイドラインです。
どのようにガイドラインを作ればいいのでしょうか?
どのように評価すればいいのでしょうか?
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第3章 補完食
3.3地域に適応した補完食の推奨
表3に食材のタイプと、原則として含まれる栄養素と、良い補完食のためにはどうやってそれらを与えればいいかをまとめています。
これを基本にして、指導原則にのっとって、地域に受け入れやすく手に入れやすいものに適応させるために、栄養法の推奨方法を改訂するプロセスが必要となります。
普段子どものお世話をしている人や家族にも、何が文化的に適しているか考えて、それに適応させるためのプロセスに参加してもらうといいでしょう(26)。
通常は、以下のステップが必要です。
- 既に存在する国または地域のガイドラインを審査しましょう
- 地域で入手可能な食材のリストを作りましょう
- 食材の一覧表(27)から、地域の食材に含まれる栄養素を調査しましょう
- 子供が一日に必要とする様々な栄養素をまかなうために必要な量を、さまざまな食材について計算します。
そのためには、リニアプログラミングの技術を用います(28)。 - お世話をする人や家族が、どの食材をどのくらいの量用いると、子供に適していると受け入れられるか評価します。
また、彼らが栄養法をどのように実践しているかと、好みを確認します。 - 改善された実践法を整理します。
お母さんやお世話をする人に、新しく改善された実践法を選んで、自分たちで実行してみるようお願いします。 - 彼らの環境で何が最もうまくいくかのフィードバックを受けましょう。
ビタミン・ミネラルのサプリメントが推奨法に含まれるべきかどうかは、その地域で入手可能な食材の微量栄養素の含有量や、子供たちが適した食べ物を十分に食べられるかどうかに依存しています。
補完食のガイドラインは作ったら終わりではなく、必ず、すぐにフィードバックを受けて改善する必要があるんですね。
実践的かどうかをチェックしないと、机上の空論で終わってしまい、正しい栄養法が広く実践されない危険性があるのです。
補完食についてのWHOのガイドラインは【第3章まとめ|補完食は離乳食と別のものです】を読めば、全てが分かります。
行儀が悪い・食べない・食べ過ぎる・アレルギーなどについての悩みは【離乳食の悩みから解放されたい!補完食のヒント集】をどうぞ。
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