完ミから完母になるための補足の減らし方

一度母乳育児をやめたお母さん、ほとんど母乳が出ていないお母さんが、授乳を再開する方法の続きです。

最初は、必要量の全てをミルクで補足する必要がありますが、その適切な量や回数と、補足の減らし方のガイドラインです。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

6章 例外的に困難な環境の乳児の適切な栄養法

6.4 授乳の再開

<補足の量>

正期産児に必要な乳汁の全量は、体重1 kgあたり一日150 mlです。

授乳を再開する際は、全量を補足しましょう。

赤ちゃんの月齢とコンディションに応じて、6回から12回に分けて与えます。

 

幼い、または弱っている、または病気の赤ちゃんは、一回量を少なくしてもっと頻繁に与える必要があるでしょう。

 

赤ちゃんの体重尿を経過観察しましょう(第7章7.10参照)。

赤ちゃんの体重が増えて、母乳が生産されているサインが見られたら、補足を減らすことができます。

母乳は、数日または数週間のうちに生産し始めるでしょう。

 

補足の減らし方は、数日かけて、一日50 mlずつ減らしていきます。

 

<母乳が生産されているサイン>

  • 乳房の変化
    乳房が張ったり固くなったりする、または母乳が漏れてきたり搾乳できたりするとき
  • 補足量の減少
    体重が増えているけど、赤ちゃんが飲む補足量が減っているとき
  • 便の変化
    赤ちゃんのウンチが柔らかく、母乳で育つ赤ちゃんのような感じになってきたとき

 

<フォローアップ>

授乳の再開が上手くいっていれば、母子は退院することができます。

地域レベルのフォローアップで、できるだけ頻繁にヘルスワーカーや栄養士によるチェックを受けましょう。

 

 

母乳の再開についてのガイドライン全体はこちらから

●第6章まとめ|困難な状況での栄養法

 


<混合栄養からミルクを減らしたい場合は?>

身近に母乳育児に関して熟練したスキルのある専門家がいなくて、お母さんの自己責任でミルクを減らさなくてはいけないこともあります。

その場合も、ミルクを一度にゼロにするのではなく、体重を数日~1週間おきくらいに経過観察しながら、「毎日少しずつ減らす」ことと、体重増加や赤ちゃんの要求に応じて「必要なら母乳の授乳回数を増やす」ことで応用可能だと考えられます。

 

また、WHOのガイドラインでは、母乳が生産されているサインとして、「一回の直母量や搾乳量が〇ml以上あるかどうか」などは判断基準にしていません。

赤ちゃんの哺乳量は授乳のたびにバラつきがあるのが自然なことなので、直母量で生産量を推測することはできないのです。

 

多くのお母さんが経験する母乳不足感

母乳育児を軌道に乗せるために必要なのは、運や根性ではなく、知識とスキルです。

張らないおっぱい・少ない搾乳や直母量に不安を感じたら、母乳不足感の知識が、迷信を撃退する助けになります。

増えない体重・多すぎる授乳回数・長すぎる授乳・おっぱいの痛みを解決するには、ポジショニングのスキルが欠かせません。

 

2017/4/6更新

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