おしりのただれ・水っぽい便・体重が増えなくなった(2ヶ月)
現在、母乳過多について寄せられる質問が多くなり、似たような質問をいただくこともあるため、同じような悩みの経験談がないか情報を探しやすくするために、コメント欄を整理させていただいています。
※コメントへの返信内容はあくまでコメントから推察されることであり、正解とは限りません。
母乳過多の改善方法は母子の組み合わせによって最適化する必要があるので、そのヒントとしてご利用ください。
はじめまして。
2ヶ月半の娘を母乳のみで育てています。
もともと片乳からしか飲まない子(途中でかえると怒って飲まなくなる)で、助産師さんに言われるような交互に飲ませる授乳ができなくて心配していたのですが、こちらのブログを拝見して、片方からしっかり飲ませる方がいいんだ!と安心させていただきました。ありがとうございました。
(生まれた時は2860gだったのですが、1ヶ月健診の時は4270g。1日あたり41g増えていて順調だと言われました。)
ところが、1ヶ月半くらいから急に体重の増加が悪くなり、1週間に100gくらいしか増えなくなってしまいました。先日測った時は、5.3キロくらいでした。
1日の授乳回数は9-12回と日によってまちまちです。昼は1.5-3時間くらい、夜は5時間近くあくこともあります。子供が口を離すまでやっているのですが、一回あたりの授乳時間が、よく考えれば1ヶ月くらいから減って5-10分になっているように思います。
おしっこは1日6回以上。便は少し汚れるくらいが5、6回と大量なのを1回くらいすることが多いです。鮮やかな黄色でかなり水っぽいのですが、白いつぶつぶもそこそこ混じっています。
(お尻がひどくただれて、かかっている小児科で、「消化できる以上に飲んでいる」と言われ、整腸剤とミルクの消化剤を処方されていて2週間程度になりますが、ほとんど便の改善は見られません。)
消化できる以上に飲んでいると言われても、体重が増えないし、もしかして、母乳の分泌量が減ったか、授乳の仕方がわるいのではと検索していて、こちらの記事にたどり着きました。
子供は飲んでる時に、よく乳首を噛んだり、飲むのをやめたり、おえっとえづいたりします。飲みながら泣くことも多いです。
母乳は1ヶ月くらいまでは確かによく出ていて、張りすぎて母乳がたれてきたりしたこともありましたが、最近はそんなこともなく、少し張ることがある程度です。母乳パッドもほとんど濡れません。
過多に該当するのは、飲んでいる途中で口を離すとしばらく勝手に出続けることくらいですが、まだ出過ぎているのでしょうか。
前は飲みながらよくむせていましたが、最近はそんなこともなくなっていたので、授乳中に噛んだり怒ったりするのも、足りないサインだと思っていました。
根本的解決法を試してみても大丈夫なのでしょうか。
便の状態もですが、特に体重が増えなくて悩んでいます。
分かりにくく、長い文面で申し訳ありません。
もし何かお分かりになるようなことがあれば、アドバイスをいただけないでしょうか。
お子さんの体重が増えるペースが以前より遅くなり、心配されているんですね。
コメントをうかがった限りでは、おっしゃる通り、母乳の出過ぎなのかな?と推察します。
母乳過多の記事をお読みになった前提でお話しさせていただきますが、お子さんの様子から、母乳を飲む量そのものが多いというよりは、飲んでいる量は妥当な範囲内だけど、前乳ばかり飲んでいるために消化不良を起こして、結果的に体重の停滞・おしりのただれ・水っぽい便・大量の便につながっているのかもしれません。
まずは根本解決法を試してみられていいと思います。
もし、母乳の出の左右差が大きい場合は、母乳の出が悪いと感じる方を重点的に飲ませるようにするだけで解決するかもしれません。
母乳はよく出ていると思います。
アドバイス、本当にありがとうございます。
昨日くらいから、飲み終わった直後なのにすぐ欲しがって、いつまでも飲みたがるようになりました。そんなに飲ませても大丈夫なのかなとか心配は尽きませんが、母乳の出の左右差はそんなに感じないので、根本解決法をやってみようと思います。
そう言えば、胸が張らなかったのは、詰まり防止で飲んでいるハーブティのせいだったみたいです。
最後になりましたが、出版決定おめでとうございます。出版を心待ちにしています。大変な作業だとは思いますが、頑張ってください。
授乳直後にも飲みたがるというのは、一般的によくある様子です。
ただ、母乳過多の場合は過飲症候群のサインの場合もあるので、もしウンチの様子や赤ちゃんの落ち着きのなさなどが悪化したら、根本解決法では効果が薄いということなので、時間割授乳法で4時間区切りあたりを試してみられてもいいかもしれません。
ハーブティーは、リラックス効果によりオキシトシン反射が起こりやすくなるなどはあると思いますが、その成分が母乳の生産システムに作用することはほとんど考えられないので、詰まりや張りが増えたら授乳の仕方が合っていないサインと考えるといいかもしれません。
どんなやり方でも、数日試して全く効果がない場合は、やり方を少し変えてみるといいんじゃないかなと思います。
※ハーブティーで詰まりが予防できる可能性は低いです。リラックス効果(授乳の強いイメージを呼び起こしたり、これを飲めば大丈夫という安心感など)により、オキシトシン反射が起こりやすくなって、母乳の流れがよくなり、詰まりにくくなる可能性はあります。
2017年 1月 04日
先日は相談にのっていただき、ありがとうございました。
経過報告と、また教えていただきたいことができたので、コメントします。
はじめ、時間割授乳の4時間を試してみたのですが、4時間同じ方から飲み続けてもらっても、ちっともふにゃふにゃにならないので、6時間、こちらもあまり変化がなかったので、思いきってポンピングも試してみました。
排乳は一度しかしておらず、その後は6時間区切りで授乳を続けています。
時間割授乳を始めてから、今まで長くても10分飲むかどうかだったのが、15分から20分、場合によっては30分くらい飲むことが増えました。また便の色が少し濃くなって、鮮やかな黄色から黄土色になりました。ただ、まだだいぶ水っぽいです。回数は少しつくだけ、ということがほとんどなくなって、2、3回同じくらいの量をします。しているトータル量は変わらないと思います。
けれど、体重は前回質問させていただいてから、ほとんど増えておりません。
時間割授乳の区切り時間を決める目安についてですが、おっぱいを交代する頃にはかなりふにゃふにゃになっている、というのであっていますか?
6時間区切りだと、柔らかいですが、そこまでふにゃふにゃではありません。(パンパンの状態を10、排乳直後を1とすると、3〜4くらいです。6時間おいてもちょっと張ってるな、くらいにしか感じません。授乳した直後の感じも3〜4くらい)
一度9時間にしてみたのですが、おっぱいを変えた時に、子どもが嫌がって変えた方を飲まないことが続いたので、6時間に戻してしまったのですが、戻さない方がいいのでしょうか。
乳首を噛むことはなくなりましたが、飲みながら首を左右に振って泣きながら飲むという症状が出てきました。浅くくわえたがってる
ようにも思うのですが、出る勢いが強いということなのでしょうか。相変わらず、飲んでいる途中で口を離すとしばらく出続けます。特に変えた直後は水鉄砲のようです。
正常なウンチについてのページを拝見しましたが、ホイップクリーム状が正常なら、ホイップ前の生クリーム状(粘度高そうだけど、液体状)だとまだ水っぽい、ということですよね…?
前よりは粘り気が出てきたようには思うのですが。
私には判断がつかないのですが、多少は改善しているのでしょうか。していないのなら、やり方が間違っていたりするのでしょうか。それとも過分泌が原因ではないのでしょうか。
もうすぐ3ヶ月になるのですが、2ヶ月から体重が3〜400gしか増えておらず、もうすぐある健診や、かかっている小児科(前に体重を測ってもらった)でミルクを足そうと言われるのではないかと。
原因がわからずということなら、ミルクにするのも仕方がないのかもしれませんが、過分泌が原因で改善する可能性があるのなら、母乳を続けたいと思っています。
質問ばかりで本当に申し訳ありません。
年明け早々でお忙しいこととは思いますが、上記からおわかりになることがあれば、教えていただけないでしょうか。よろしくお願い致します。
時間割授乳を試しているものの、母乳過多が改善しているか不安に思っていらっしゃるんですね。
コメントを拝見するに、思っていたよりも母乳がたくさん作られているのかもしれません。今は、赤ちゃん2-3人分くらいの母乳が作られているのかな?という印象を受けました。もう少し、生産量を抑えられるとよさそうに思います。
おっぱいが張ることで、母乳の分泌細胞が母乳を分泌しにくくなるメカニズムがあるので、生産量がある程度落ち着くまでは、反対側のおっぱいが張っていれば良しとして、飲ませている方がふにゃふにゃにならなくても、ひとまず気にしなくていいと思います。
6時間区切りにされているとのことですが、授乳していない方のおっぱいの様子はいかがですか?6時間空けても、搾乳が必要なほどまで張ることはないでしょうか。もし、搾乳、母乳パット・タオルなどにたくさんあふれている場合は、母乳過多の場合の搾乳のポイントを参考にされてみてくださいね。
ウンチの様子に少し改善のサインが見られるとのことで、以前より後乳が飲めるようになっている良いサインかもしれません。あとは、生産量が落ち着けば、ウンチの様子がさらに変わると思うので、まず生産量を抑えることに注目してみるといいかもしれません。
お返事ありがとうございます。
もう少しこの方法で頑張ってみようと思います。
また疑問が出てきたので、こちらについても教えていただけますか?
質問ばかりで申し訳ありません。
6時間あけても、反対側のおっぱいは多少張ってるくらいなので、搾乳の必要はないと思います。
おっぱいを替えてからしばらくすると、授乳中に、授乳していない方のおっぱいから、母乳がたれてくることがよくありますが、それ以外はうつ伏せに寝たりしない限り、パッドが汚れることもほとんどありません。
この程度の張りであれば、もっと時間を長くして張らせた方が、早く生産量が抑えられるのでしょうか。
また、子どもの症状が落ち着いてきたら子ども主導の授乳に戻せばいいと書かれていたように思いますが、症状がなかなか落ち着かないせいで、やめるタイミングを逃したり、分割の時間を長くしすぎたせいで生産量が抑えられすぎるということはあるのでしょうか。
コメントさせていただいてから、5分ほど飲んで嫌がり、30分や1時間後にまた5分飲んでというような変な飲み方をするようになりました。2時間くらいあく時もあります。寝起きは20分くらいまとめて飲むのですが…
せっかく飲む時間が長くなってきたと喜んでいたのに、逆戻りしたみたいです。
こんな飲み方でも、同じ方からやっていれば、ちゃんと後乳は飲めているんでしょうか。
6時間で区切っている間に、飲ませている乳房は常に3-4割飲み残している感覚がある一方で、飲ませていない方は多少張る程度なんですね。
母乳を溜められる量がとても多いのかもしれません。一度ポンピングを試してみられたとのことですが、その時に両胸合わせてどのくらいの量を搾乳できたのでしょうか。もしかすると400 mL以上あったのではないでしょうか。
オキシトシン反射も強い場合、「授乳中などに勝手に出てくる母乳」が過分泌の原因になることも考えられるので、1日トータルで100 mL程度なら問題ないかもしれませんが、たとえば300 mLくらい母乳パットに受け止めていた場合は、母乳パットに出るままにせずにコップなどで受け止めて、お子さんに飲ませるように工夫できるといいかもしれません。
「5分ほど飲んで嫌がり、30分や1時間後にまた5分飲む」ことを変だと感じていらっしゃるようですが、それ自体はよくある授乳パターンの一つです。授乳にかかる時間は、5分で後乳まで飲める場合もあれば20分以上かかる場合もあるという感じで、母子の組み合わせ・時期・1日の時間帯などによって様々なので、ひとまず横に置いておいていいんじゃないかなと思います。
また、分泌を抑える授乳方法のやりすぎで生産量が減りすぎるご心配についてですが、生産量が減っていく過程で、万が一、必要な量より少ない生産体制にまで進んだ場合、お子さんがおっぱいを欲しがる頻度が上がると思うので、それに応じて授乳していれば数日で生産量は追いつきます。
一般的に、生産量が「減る」スピードより、「増える」スピードの方が速いので、お子さんを信頼して任せていれば、大丈夫だと思います。
今は赤ちゃんの需要に対して供給量が圧倒的に多い状態かもしれませんが、通常は、大きなトラブルにならない範囲で、需要と供給は常に追いかけっこをしているイメージです(完璧につり合った状態をキープするのではなく、常に細かく増えたり減ったりしている)。
※一般的な「母乳の常識」を信じている場合、母乳過多の改善方法を試しながらも「残った母乳を空になるまで搾乳」していたり、生理学的な意味を知らないために改善方法の意味が理解できずにいつの間にか良くないやり方になっていたりすることがあり、なかなか効果が出にくい場合があります。特にこのブログを読んだことがない方は、まず、母乳の生理学や、赤ちゃん主導の授乳について知ることが、遠回りのようで、近道になると考えられます。
母乳過多の原因や対処法についての記事一覧は、母乳過多から見ることができます。
他の方の体験談は、経験談(母乳過多)から見ることができます。コメントする前に、似たような経験談が載っていないか探してみてくださいね。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。