母乳を“出す”ホルモン、オキシトシン②赤ちゃんのことを考えたら母乳が出る?

「赤ちゃんの泣き声を聞いたら胸が張る」という都市伝説のような現象の正体は、オキシトシンでした。
どうしてそんな不思議なことが起こるのでしょうか?
WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」
第2章 母乳育児の生理学基礎
2.5 乳汁生産のホルモン制御
オキシトシンは、お母さんが授乳するつもりになっただけで、赤ちゃんが哺乳している時と同じように働き始めます。
オキシトシン反射が起きるには、赤ちゃんに触ったり匂いをかいだり、見たり泣き声を聞いたり、愛情を感じながら赤ちゃんのことを考えたりするような、お母さんの感覚や気持ちに左右されます。
もしお母さんがひどい痛みを感じていたり、感情的に動揺していたりすると、オキシトシン反射は抑制されて、突然母乳の出が悪くなることがあるかもしれません。
その場合は、お母さんが快適に感じるように、そして赤ちゃんに授乳を続けさせるようにサポートすれば、再び母乳の出はよくなるでしょう。
オキシトシンも、プロラクチンと同じように、授乳をすると分泌開始します。
それだけでなく、オキシトシンはお母さんの気持ちに反応して分泌することもできるなんて、すごいですね。
授乳を始める前から、素早く準備態勢を整えられるようになっているんですね。
一般的に、直母量よりも搾乳できる母乳量は少なくなってしまうようですが、
それは搾乳器の場合は乳首への刺激が効果的じゃなかったり、
お母さんが搾乳の手順に集中してしまって「赤ちゃんへの気持ち」がオフになりがちなため、
オキシトシン反射が十分に起こりにくいことも関係あるかもしれません。
また、「お母さんが強い痛みやストレスを感じると一時的に起こりにくくなる」ということは、「母乳を出すための痛いマッサージ」は逆効果だということや、緊張しながら直母量を測るとほとんど数値がゼロに近くても不思議ではないことも分かります。
2017/1/28更新
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