乳腺炎の原因と対処法|WHO

「片方の乳房の一部が固く膨張し、赤くなって激しく痛む」という症状の原因と対処法です。

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WHOによると、乳腺炎には明確な原因と対処法があるようです。

 

WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」

第7章 乳房の管理と母乳育児におけるさまざまな障害

7.4 乳腺炎(2)

<症状>

両方の乳房全体に症状が出る乳房の怒張とは違って、通常、片方の乳房の一部分だけに起こります。

乳房に固く膨張した部分ができ、患部の皮膚が赤くなって激しく痛みます。

 

熱が出て体調も悪くなります。

乳腺炎は産後2-3週の間に発症することが多いですが、いつでも起こる可能性はあります。

 

 

<原因>

主な原因

  • 授乳間隔が空きすぎたこと。

例えばお母さんが忙しかったり、家の外での仕事に復帰したり、赤ちゃんが夜通し寝るようになった時などがあります。

 

他の原因

  • 下手な乳房への吸着によって母乳の除去が十分にできなかったこと
  • 乳房の怒張を放っておいたこと
  • 指や締めつける服などによって、頻繁に乳房の一部を圧迫していた場合
  • 乳房が外傷を受けた場合

 

乳腺炎は、通常、母乳が残ったままになっている時、または母乳性うっ滞の時に真っ先に起こり、非感染性の炎症を生じます。

 

うっ滞が持続したり、乳頭の亀裂が感染したりすると、感染症も併発します。

その場合は、乳腺炎の状態は感染性乳腺炎となります。

 

<対処法>

母乳の除去の仕方を改善してから、以下の方法を試みましょう。

  • お母さんは休息を取り、頻回授乳をし、授乳間隔が空きすぎないようにしましょう。
    働いている場合は、病欠を取って、ベッドで休んで赤ちゃんに授乳しましょう。
    授乳をやめてはいけません。
  • 温湿布を使う
    授乳する時は乳腺炎じゃない方の乳房から授乳し始める
    オキシトシン反射を促して母乳の流れをよくする
    赤ちゃんのポジションを変えてみる
    などで効果があるかもしれません。

     

  • 鎮痛剤も服用できます。
    (可能なら、イブプロフェンやアセトアミノフェンを使えば炎症も減らすことができます)

     

  • 症状が重い場合、例えば乳頭亀裂からの感染がある場合や、母乳を除去して24時間経っても改善が見られない場合は、ペニシリン耐性抗生物質(フルクロキサシリンなど)も治療に加えるべきです。
    ただし、母乳の除去を行わずに抗生物質を用いても効果的ではありません。

 

乳腺炎の対処法は「とにかく母乳を取り除くこと」が大切なんですね。

「母乳の除去の仕方を改善してから」対処する理由は、まず「乳房への吸着が下手なこと・少ない授乳回数・短い授乳時間」を改善しないと、根本的な解決にならないからです。

母乳が出過ぎていて頻繁に乳腺炎になる場合は、生産量を抑えることが根本的な解決になるかもしれません→※母乳過多の原因と対処法まとめ

 

また、乳腺炎になったからと授乳をやめてはいけないんですね。

やめてしまうと、母乳の流れが悪くなるのでさらに症状が悪化することが考えられます。

 

ポジショニングは母乳育児を楽にする必須のスキル!

哺乳不足・しこり・詰まり・乳腺炎などのトラブルを根本解決するためには、授乳スキルが重要です。タグ#ポジショニングからチェックしておきましょう。

授乳のタイミングについては【母乳育児が軌道に乗るやり方・疑問・悩み】が役に立ちます。

 

 

2017/4/2更新

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コメント

    • アイビー
    • 2017年 1月 25日

    初めまして、生後2ヶ月の息子を育てています。
    こちらのHPに、一方的に大変お世話になっており、様々な情報がある中信頼を置かせていただいております。
    いつもありがとうございます。
    完全母乳で育児をしているのですが、「授乳後の乳房の痛み」について伺いたく書き込ませていただきました。
    産院の母乳外来で「乳房全体がジンジンするのが母乳が出来ている証拠だから大丈夫、乳頭が痛い場合は咥えさせ方が深く出来てない証拠」と言われました。
    しかし、授乳後、「うっ・・」と動きが止まるほどうめくほど乳房が痛みます…数分で止まります。
    乳房がジンジンしたり、胸の付け根が痛くなります。
    これは本当に母乳が出来ている痛みなのでしょうか。ご教授いただけると嬉しいですm(_ _)m

    • 授乳後の「半端ない胸の痛み」に悩んでいらっしゃるんですね。
      正解は分からないのであくまで推測ですが、「授乳後」「片方だけ」ということで、何か炎症が起きているのかな?と思いました。

      該当する方を授乳する際にポジショニングの調整が難しく、うまく飲めない部分(しこり)ができて母乳が過剰に溜まっているか、
      該当する方の母乳の生産量が多くて、過剰に溜まり気味になっているか、などがよくある原因だと思います。
      もし、それらに思い当たることがあれば、しこりの改善母乳過多の改善を試みると、炎症が治るにつれて、痛みもなくなるかもしれません。

        • アイビー
        • 2017年 1月 25日

        ご返信ありがとうございます。
        今日はかなりの頻度(数十分~1時間以内、息子もよく愚図ったので・・)で授乳をした結果、多少の痛みは発生しましたが、今までほどではありませんでした。
        (しこりに関して、直接胸を触るとしこりっぽいのがあったので、それも無くなったのかもしれません。)
        ちなみに、催乳感覚(催乳反射?)は授乳後にも起こりますか?

        • 頻繁に授乳した結果、痛みが和らいだんですね。飲み残しが原因だとすると、ポジショニングの記事もお役に立てるかもしれません。
          炎症が治るまでは少し痛むかもしれませんが、その調子で改善していくといいですね。
          授乳後に催乳反射が続くことはよくあると思いますが、それを本人が感じ取れるというのは、一般的にはなさそうです→射乳反射にどのくらいの割合で気づくのか

            • アイビー
            • 2017年 1月 25日

            利き腕の胸を上手に授乳させることが出来ず、痛みも強くありました。
            まさに、”ポジショニング”の記事の「タテ抱き授乳」を実践したらだいぶ軽減されたように思います。
            飲み残し、ですが。。最近、授乳頻度は変わらないのに授乳時間が極端に短くなったのは確かです。本人の体力も向上したのかもしれませんが、そういったことも原因でしょうか。。
            頻回授乳をすることで、授乳感覚が空くときに母乳が溜まってしまい痛みが強くなってしまうのではないかと不安なのですが、夜も引き続き頻回授乳をした方が炎症も治りやすいでしょうか。
            次から次へと質問してしまい申し訳ありませんm(_ _)m

          • 炎症を治すためには、夜間も頻回授乳できた方がいいと思います。
            「飲み残し」と言っても、「部分的にうまく母乳が外に出られずにしこりになっている」場合は問題になり、ポジショニングなどの改善が必要です。
            「母乳が余っている」場合は、気にしなくていい場合(一時的なもの)と、母乳過多(不快感やトラブルがある)が原因となっていて改善が必要な場合があります。
            しばらくポジショニングと母乳過多に注意してみるといいかもしれませんね。

    • アイビー
    • 2017年 2月 14日

    お返事が遅くなり、失礼いたしました。
    ご回答ありがとうございます。おかげさまで、痛みが軽減され、授乳もだいぶ楽になりました。
    授乳間隔が空いてもカチカチに張ることもなくなりました。
    母乳育児が軌道に乗るまで100日とは、本当だとしみじみトラブルを通じて実感しました。
    本当に、ありがとうございましたm(_ _)m
    今後も記事を読ませていただき、お世話になりますm(_ _)m

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